多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

冬だけじゃなく夏にも?「低温注意報」が出るのはどんな時?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

2月3日の放送には、リスナーAさんから「“低温注意報”はどういう条件の時に出されるんですか?」という質問が寄せられました。

ただ単純に「気温が低くなりますよ、気を付けてくださいね」という注意喚起ではないこの注意報。一体どんな条件で出されるものなのでしょうか。

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「田畑の手当てをしなあかんよ!」

沢によると、気象に関する警報や注意報は、特に漁業や農業といった「食べ物をいかに守り育てるか」というところに向けての情報が多いといいます。

「低温注意報」も同様です。

Aさんは愛知県西尾市の方。西尾市も名古屋市も、低温注意報が出る基準は「最低気温がマイナス4℃以下」になりそうな時。

「『寒いから風邪ひかんといてくださいよ』という注意もさることながら。『マイナス4℃まで下がるから、田畑の手当てをしなあかんよ!』という注意報なんですね」と納得の多田。

真冬に出ない「霜注意報」

現在、注意報や警報が出る基準は「市町村ごと」に異なります。名古屋や西尾は「マイナス4℃以下」でしたが、岐阜県高山市は「マイナス12℃以下」です。

このデータに「ある意味さすがだな」と、意見が一致する多田と沢。

さらに低温注意報は、場所によってもうひとつの基準を設けているところがあります。
それは「夏場の低温注意報」です。

「夏場だけど、霜が降りるかもしれませんよ。田畑要注意ですよ、という意味?」と想像した多田でしたが、これは否。

話はややずれますが、低温注意報とは別に「霜注意報」があります。ちなみに霜注意報は「真冬には出ない」というルールがあります。

例えば晩秋の「遅霜」、晩春から初夏の「早霜」など、本来は霜が降りない時期に出るものです。

陸別の基準は「マイナス23℃」

話を低温注意報に戻します。

関東平野では、もうひとつ基準があります。東京で低温注意報が出る基準は「冬場にマイナス4℃以下になる」または「普段の最低気温に比べて5℃低い日が3日続いたあと、さらに2日以上続く」場合です。

これも市町村別に決まっていると聞いて、「ちなみに北海道の陸別なんてのは…むちゃくちゃ寒いんだろうなぁ」と思いついてしまった多田。

慌ててパソコンを叩き検索した沢は、その数字を見て「えっ…」と絶句し、「さすがですわ」とつぶやきます。

陸別の低温注意報は「4月、5月、10月」「11月~3月」「6月~9月」と細かく分かれていたのです。

そして「何度以下」という表記ではなく、例えば「11月~3月」は「最低気温が平年より8℃以上低い場合」と決まっています。

陸別の平年の最低気温は「マイナス15℃」。つまり「マイナス23℃」になる時に出る注意報というわけです。

敏感に反応する方も

つまり、低温注意報に関しては「市町村別に基準」があり、さらに「夏場の基準」や「もっと細かな基準」を設けているところもあります。

そして、途中話題に出た「霜注意報」は真冬ではなく、本来は出ない時期に呼びかけるものです。

「『〇〇注意報が出ています』。このワードでものすごく敏感に反応されている方もいらっしゃいますし。そのような意味合いをこめて、日々お伝えをしております」と語った沢でした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年02月03日08時05分~抜粋

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