多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

おととしは2月2日だった「節分」。今年は本当に2月3日なの?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

2月1日の放送では、「今年の節分は2月3日でいいんですよね?」というおたよりを取り上げました。

思い出してみれば、おととしの節分は確かに2月2日。翌日の3日が立春。実に124年ぶりの珍しい年でした。

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ポイントは「立春」

「まずね、答え。今年の節分は2月3日」という多田しげおに、「で、いいです!」と沢。

今年は例年通り2月3日が節分、翌日の4日が立春です。

おととしの節分が1日ずれた理由は「うるう年」。節分の日が変わったのは、実は立春の日が変わったからです。

立春は「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」と決まっています。

しかし、地球が太陽の周りを1周する軌道は毎年少しずつずれてしまうため、これを修正するために「うるう年」があります。

立春は「日」ではなく「点」

多田「きっちり365日ではない。365日と4分の1ぐらいのずれがあるんですよね」

沢「ポイントは、いま多田さんが言った“ぐらい”があるので。時期によってうるう年があっても関係なく、『節分は2月3日』という時代があったり」

多田「それは太陽の動きからいったら、本当に“この日”なんだというのが。立春は2月4日になったり。ちょっとずつずれて、夜中日付の変わるちょっと前になったりと」

これはつまり「立春“点”」が少しずつ移動しているということ。

ついつい「2月4日が立春」といってしまいがちですが、本来は「2月4日の24時何十何分が立春」というわけです。

2年後は再び2月2日が節分に!

多田「これは春分だって、秋分だって、冬至だって、夏至だって本当はピンポイント」

沢「全部あるんですよね」

多田「何時何分何秒が、ポン」

沢「それが夜中の23時59分からパチッ、あっ行っちゃった、となるとずれてくる」

多田「おととしの1日立春がずれたのも、本当に日付が変わる直前にまでずれこんだぐらいのことだったんでしょうね」

しばらくの間は4年に1度の「うるう年」の影響でずれるということがあり、2021年は2月2日が節分、3日が立春となりました。

それから4年後、つまり今から2年後の2025年には再び「2月2日が節分、3日が立春」という年がやってきます。

すべては太陽の動きで決めている

多田「春分なんかでもね。普段は3月21日が多いけれど、20日になったりするのと全く同じ理屈ですね」

沢「あれも二十四節気の中で、変わりにくいタイミングとか、変わりやすい暦もあったりするので。それをみていくと本当にさまざまな動きをしている、ということがわかります」

多田「基本は太陽の動きに基づいて決めているんですよ。ウチのおばあちゃんが言い始めた日にちではないんですよ、と」

沢「(笑)というものでありまして」

結論。今年の立春は2月4日。すなわち、その前日の3日が節分ということです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年02月01日08時39分~抜粋

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