多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

青森で出土した土偶が「かわいい」と評判

2023年01月28日(土)

カルチャー

土偶といえば、古代に作成された女性をモチーフにしたものが多く見られます。

細菌青森県で出土した土偶が、いま青森県で「かわいい」と評判になっているそうです。

1月26日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、青森県埋蔵文化財調査センターの文化財保護主事、折登亮子さんに電話で話を伺いました。

土偶のサイズはどれぐらい?

その土偶は青森県風間浦村にある古野遺跡で2019年に調査した際に出土したもので、縄文時代のものとされています。

出土した土偶は粘土によるもので、高さが10cmほどで幅が7cmほど、厚みは4cmほどと少し平べったいもの。重さは176gほどと、手のひらに乗せてもそこまで重いものではありません。

今回「かわいい」と話題になっているのは、顔の部分だそうです。

貴重なものですので、簡単には持てなさそうですが…。

折登さん「状況が揃う時であれば、今でもどなたにでも展示会場とかでみなさんに回して見ていただいたりしたこともあります」

そこまで頑丈ではないため、もちろん手渡しではありませんが、場合によっては少し触るチャンスがありそうです。

きれいな形で出土

この土偶が発掘された時、別の場所で作業をしていた折登さん。
土偶好きな折登さんには、発見されてすぐに上司から連絡があったそうです。

初めて見た時の感想はどのようなものだったのでしょうか?

折登さん「最初見た時、顔がすごいハッキリしてて、みんな『かわいいですね』って話してました」

専門家も口々に「かわいい」と言うほどだったようです。

折登さん「今回出たところが良くて、縄文と沈線で模様がついているというのもハッキリ見える感じだったので、みんなで『貴重な物、重要な物が出たね』って話してました」

多田は土偶の写真を見たところ、顔がかわいくて表情が豊かな感じを受けたようです。

折登さん「丸い点だけで顔をつけるというのがこの時代の特徴なんですけど、とぼけた感じでかわいいなと思いました」

また、素朴な目をしながらも、しっかりと鼻筋は通っています。

土偶を作る目的は?

見てすぐに「かわいい」と思える土偶ですが、そのような形のものは珍しいのでしょうか?

折登さん「土偶って割れて出土することが多いので、まず顔が見つからないというのが多くて。

顔があっても、土なのでどうしても擦れて剥げちゃったりして、表情がうまく見えてこないっていうのがあるんですけど」

今回出土した土偶では首から下、腕などがない形になっているのですが、実際にはあったのでしょうか?

折登さん「縄文時代に使ってた時はあったと思うんですけど、発掘調査で周辺をかなり広く掘っても見つからなかったですね」

土偶の利用目的としては、祀られていたり、お守りや身につける装飾品、よく割れて見つかっているので身代わりとしていたなど、諸説あるようです。

また同じような土偶は北海道でも見つかっており、北海道と青森での交流の証しと見られます。いろいろとロマンが広がりますね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年01月26日07時40分~抜粋
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