多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

冬の北海道で一度は見たい!アイスバブル現象

冬の北海道といいますと特に寒さに厳しいイメージがありますが、過酷な環境だからこそ、その時期にしか現れない素敵な自然現象を見ることができます。

1月23日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、冬の北海道でぜひ見てみたい自然現象を3つ紹介し、その中の1つを深掘りしました。

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糠平湖という人造湖で見られる現象

その3つとは、豊頃町の大津海岸で見られるジュエリーアイス、阿寒湖のフロストフラワー、そして上士幌町にある糠平湖のアイスバブルです。

どれも名前を聞いただけでキレイな感じがしますが、番組ではその中からアイスバブルを取り上げました。

糠平湖は人造湖で、パーソナリティの多田も学生時代に1度行ったことがあるそうですが、「本当にキレイな湖」と称しました。

糠平湖は冬場になると湖面が結氷するのですが、その氷の中にできる自然現象がアイスバブルです。
氷の中に泡がたくさん閉じ込められていて水玉模様のようですが、いったいなぜ、このような泡ができるのでしょうか?

糠平湖の湖畔にあるひがし大雪自然館の学芸員、乙幡康之さんに電話で話を伺いました。

アイスバブルはなぜできる?

まずはアイスバブルができる理由について伺いました。

乙幡さん「糠平湖の湖底からメタンガスを含んだ気泡が湧いてくるんですけど、夏場は空気中に放出されてしまいますね」

それが冬場になると、表面が凍っているので外に出ないで閉じ込められるのですが、その泡が現れている場所はまちまちで、一列に連なっているそうです。

なぜ同じ泡でも、閉じ込められている場所が違うのでしょうか?

乙幡さん「氷が日々下に成長して厚くなっていきますので、それに伴って湖面まで浮上してきた気泡も下の方に閉じ込められて、連なっていくという現象です」

湖面が結氷してきた時、泡は湖面に近いところまで上がってきて閉じ込められるのですが、氷が下に向かって成長することで、一列につながるように泡が閉じ込められるそうです。

自分で見つける楽しみ

さらにこの泡の列はいくつもできていて、ものすごい数が作られることもあります。

乙幡さん「雪がなければ一面アイスバブルだらけですね」

氷の厚さは50cmにも渡っているため、凍っている湖面の上に立って直接見ることができますが、さらに糠平湖は透明度が高いため、深い場所までアイスバブルを見ることができます。

乙幡さん「透明度が非常に高いので、特に結氷したて、シーズンの早い時ですと、湖の底まで透けて見えてしまってるんですね。

ガラスの板に自分が乗っているような感覚で、少し宙に浮いているような感覚になりますね」

結氷は12月末ぐらいに始まり、だいたいお正月ぐらいになると人が乗っても安心なぐらいの氷の厚さになるそうです。

アイスバブルはたくさんの場所にできるものの、湖のすべての場所にできるわけではないため、自分で見つける楽しみがあります。

ただ普段は雪が積もっているためにそのまま見ることはできないのですが、乙幡さんによりますと、朝晩風が強くなる時、部分的に雪が吹き飛んで氷の表面を見ることはできます。

他の地域ではなかなか見ることができない自然現象、寒さはかなり厳しいですが、直接見に行く価値は大いにありそうですね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年01月23日07時40分~抜粋

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