多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

もうすぐやってくる最強寒波。一体何が「最強」なの?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

1月20日の放送には、多くのリスナーから「最強寒波が襲来するそうですね。名古屋の最高気温が0℃の予報がありますが、本当?」というおたよりが寄せられました。

今週の水曜日から木曜日にかけて、名古屋市もこの「最強寒波」の影響を受けて気温が低くなると各気象会社が予想しています。

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民間と国の機関で異なる予想

今週、日本列島はいわゆる「最強寒波」の影響を受けると予想されています。

この時の「最高気温」として、民間の気象予報会社は名古屋で0℃を予想していますが、国の機関である気象庁の予想は3℃。

一方「最低気温」は、民間の予報会社ではマイナス4℃~マイナス5℃。気象庁はマイナス3℃と予想しています。

このように、一口に「気象予報」といっても機関によってかなりばらつきがあります。

沢によると、気象庁が予想を出す時にはブレ幅を持って出すので、今のところは最低気温がマイナス3℃としていますが、下にブレるとマイナス5℃~6℃までいくかもしれないとのことです。

「寒くなるぞ」の根拠は?

今週は非常に寒くなるだろう、ということはわかりました。

ここで多田しげおが、「こういう『寒くなるぞ』という予想は、何を根拠に出てくるんですか?」と沢に尋ねます。

沢いわく「最も気温の予想に直結するのは、上空1,500mぐらいの空気」。

その高さまで上がると、空気をさえぎる高い山が日本アルプスぐらいしかありません。つまり空気が、何にも邪魔されることなく自由に移動できるのです。

上空1,500mでも偏西風は流れていて、蛇行もしているため、当然寒気が入ってくるタイミング、入ってこないタイミングがあります。

入ってくるタイミングに上空1,500mで、例えば名古屋や能登半島の上空で「一体何度位まで下がるんだろうか」。これが予測できれば、過去の経験則を基に計算することができます。

「朝9時で上空1,500mがマイナス10℃まで下がるということは…(パチパチパチと計算)名古屋はマイナス3℃くらいだろう」という風に導き出されるというわけです。

暑い、寒いはゆったり構えて

最後に沢から一言。

「最強寒波、最強寒波という言い方をしていますが、我々の受け止め方として、『イコール名古屋が史上最も寒くなる』なーんて考えない方がいいんです」

最強寒波の“最強”はあくまでも「上空の寒気の流れ込み」であり、これも予測通りに来るかどうかはわかりません。

「上空にマイナス何度が来た時に地上が何度になるのか」。これは方程式通りにならないこともあるといいます。

「だからあんまりビビらなくてもいい」と沢。ただし十分寒いため、屋外の水栓の凍結については注意が必要とのことです。

実際どの程度の寒さになるのかということは、その日が来てみないとわかりません。

「暑い、寒いはゆったり構えていけばいい」と、慌てずに準備をしておくべきと語った沢でした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年01月20日07時07分~抜粋

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