先日、中国の人口が減り始めたことが大きなニュースになりました。
そのため、世界一の人口を持つ国は、今年中国からインドに変わると見られていましたが、すでに昨年末で追い抜いたという説もあります。
人口の中でも特に生産年齢人口が多いことは、著しく経済発展をする1つの要素とも言われていますが、今後インドは経済大国となり得るのでしょうか?
1月19日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、CBC特別解説委員の石塚元章がインドの今後について解説しました。
人口が世界一に インドの影響力は今後ますます大きく
インドがすでに人口世界一?
インドも中国も人口がかなり多い点は同じですが、その中身は大きく異なります。
中国は少子高齢化が進んでいるのに対し、インドは生産年齢人口が今後も増えると予想されているため、より発展が見込まれます。
ただ、人口が多いからといって、必ずしも経済が発展するとは限りません。
まず、インド経済はIT業界やサービス業がメインである一方、新興国が経済発展に必要な製造業という点では弱いところがあります。
インドは貿易赤字が続いていて、今の産業構造だと海外に売るものが少ないと言えるようです。
ただ、ものづくりよりもサービス業が発展していることがインドにとって良いのか悪いのかはわかりません。
もしITから製造に力を入れるとなると、時代に逆行しているようには感じます。
石塚「日本なんかは逆にものづくり、ものづくりと言い過ぎて、良い物を作っているつもりだったのに、気づいたら周りの国がもっと安く同じような物を作ってたりして、アレっと思った時は手遅れになってた……なんてことが、我が国ではないこともなかったんで」
中国は少子高齢化が進んでいるのに対し、インドは生産年齢人口が今後も増えると予想されているため、より発展が見込まれます。
ただ、人口が多いからといって、必ずしも経済が発展するとは限りません。
まず、インド経済はIT業界やサービス業がメインである一方、新興国が経済発展に必要な製造業という点では弱いところがあります。
インドは貿易赤字が続いていて、今の産業構造だと海外に売るものが少ないと言えるようです。
ただ、ものづくりよりもサービス業が発展していることがインドにとって良いのか悪いのかはわかりません。
もしITから製造に力を入れるとなると、時代に逆行しているようには感じます。
石塚「日本なんかは逆にものづくり、ものづくりと言い過ぎて、良い物を作っているつもりだったのに、気づいたら周りの国がもっと安く同じような物を作ってたりして、アレっと思った時は手遅れになってた……なんてことが、我が国ではないこともなかったんで」
新たなリーダーになるのか?
先進国よりも後から大きな経済発展を遂げた国々の頭文字を取った"BRICs"の一角がインドですが、こちらも中国に代わってトップになる可能性があります。
ただ、14億もの人口を束ねる指導者には大変な労力と力量が必要になります。
現在のモディ首相はどのような人物なのでしょうか?
石塚「引っ張るタイプの方ですけど、今年に入って大きい動きがあったのは、12日、13日に『グローバルサウスの声サミット』が開かれた。
サウスは南半球で、新興国や発展途上国が多い。オンラインでしたけど、120カ国ぐらい集めてサミットを主催したんですね。
ハッキリと見られてるのは、これからは新興国や途上国を束ねるのはインドだと。
中国とインドは決して仲が良くないので、モディさんの頭の中だと『中国はアメリカとケンカしてるでしょ。西側とあまり仲良くないでしょ』と。
『ウチはアメリカともヨーロッパとも日本とも関係は悪くないんで。私たちは完全に先進国側じゃないけど、仲介役になれるのはインドだ』と。
『中国だとそれができないでしょ』というポジションに明らかに動き始めたと思いますね」
ただ、14億もの人口を束ねる指導者には大変な労力と力量が必要になります。
現在のモディ首相はどのような人物なのでしょうか?
石塚「引っ張るタイプの方ですけど、今年に入って大きい動きがあったのは、12日、13日に『グローバルサウスの声サミット』が開かれた。
サウスは南半球で、新興国や発展途上国が多い。オンラインでしたけど、120カ国ぐらい集めてサミットを主催したんですね。
ハッキリと見られてるのは、これからは新興国や途上国を束ねるのはインドだと。
中国とインドは決して仲が良くないので、モディさんの頭の中だと『中国はアメリカとケンカしてるでしょ。西側とあまり仲良くないでしょ』と。
『ウチはアメリカともヨーロッパとも日本とも関係は悪くないんで。私たちは完全に先進国側じゃないけど、仲介役になれるのはインドだ』と。
『中国だとそれができないでしょ』というポジションに明らかに動き始めたと思いますね」
今後要注目のインド
120カ国をまとめた経済規模はそこまで大きくないですが、これが国連の投票だと大国か小国かに限らず1カ国に1票ですので、大きな力になります。
インドは旧ソ連時代に仲が良かった時期もあり、今もウクライナ侵攻をしたロシアに対して、そこまで悪くは言っていないそうです。
現在の国際的なインドのポジションについて、石塚は「相当したたかだ」と語り、今後は経済力などや国際社会への影響力などについて、インドに注目とまとめました。
(岡本)
インドは旧ソ連時代に仲が良かった時期もあり、今もウクライナ侵攻をしたロシアに対して、そこまで悪くは言っていないそうです。
現在の国際的なインドのポジションについて、石塚は「相当したたかだ」と語り、今後は経済力などや国際社会への影響力などについて、インドに注目とまとめました。
(岡本)
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