多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本列島に「10年に一度の大寒波」が来るって本当?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

1月18日の放送には、「なにやら10年に一度の大寒波が来るそうですね。本当ですか?」というおたよりが寄せられました。

確かにニュースでは「10年に一度の大寒波」と大きく報じています。来週の日本列島は、一体どうなってしまうのでしょうか?

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「かなりすごい」寒波

この質問に対して、「10年に一度、数字の上でいうと“イエス”です」と沢。とはいえ、この「10年に一度」という表現があまりに強すぎるので、「そこにとらわれすぎたくはない」と語りました。

名古屋では昨年のクリスマスイブに雪が降りましたが、以降はそれほどの寒さはありませんでした。
それがここへきての「大寒波」。

「ちょっとすごいよ、という寒波ですか?」と尋ねる多田に、「かなりすごいです」と断言する沢。

気象庁のスーパーコンピュータは、10~14日先までの雪雲・雨雲の動きを1日に2回予想しています。  

沢は、3日ほど前から来週の火・水曜日の計算結果を見るたびに、「おっ、おおおおおーうおぉぉぉー!」と叫んでいたんだとか。それほどの雪と寒気が入ってくるということです。

シベリアからマイナス62℃の寒気

多田「なんで?っていうのはナンセンスかもしれないんですけど、なんで来週あたりその寒波が?空の上から来るの?」

沢「北の方から水平移動ですね」

北の方、つまりシベリアからやってくる寒気です。

多田「今シベリアはめちゃくちゃ寒いんですか?」

沢「昨日、おとといとシベリアの寒さを調べたら、マイナス58℃」

この数字に驚く多田でしたが、なんとこれは最高気温!最低気温はマイナス62℃だったそう。

忍び寄る冷たい空気

多田「その冷たい空気が北から南の方へ、シベリアから日本列島の方に。札幌あたりは今シーズン一番の冷え込みと言ってますけど、その“走り”みたいなもんですか?」

沢「そうですね、まだまだこれからです」

多田「本州までその冷たい空気がじわーっと忍び寄ってきてるわけですか」

シベリアから緯度が下がってくるにつれて、マイナス60℃、50、40、30…と、だんだん弱まってはいきますが、いくら弱まったとしても限度があります。

そのため「来週の今頃は大寒波に包まれてしまうのではないか」と報じられているのです。

寒い時に雨雲が来ると「雪雲」になる

多田「来週の今日あたりはズバリ、最低何度ぐらいになるの?」

沢「名古屋でマイナス1℃、2℃、3℃ぐらいまでいく可能性が十分にあります」

今シーズン、名古屋ですでにマイナス1℃を記録した日がありました。数字だけ聞くと、「じゃあ大したことはないのでは?」と思ってしまいそうですが?

コーナーの始めに、沢が「“10年に一度の大寒波”という表現は言葉が強すぎる」と言ったのは、まさにこれです。

沢「寒波はいろいろな影響があって。“寒波プラス低気圧による大雪”が一番警戒するんですね。そう考えると、“10年に一度の寒さ”が入ってくる影響を最も受けるのは、北陸と岐阜県山間部」

つまり「寒い」時に雨雲がやってくると、それは雪雲となって、雪が降るということ。
来週半ばは、そういうお天気になるということです。

「来週はとにかく寒そうだぞ」

このことを踏まえると、東海地方、濃尾平野に住む方々にとっての一番いい捉え方としては、「来週はとにかく寒そうだぞ」と思っておくこと。
10年に一度と構え過ぎず、「とにかく寒そうだぞ」と思っておけばいいそうです。

ただ、岐阜県山間部、三重県北中部の桑名やいなべ、鈴鹿、養老の山に近いところに住む方々は、「雪に気を付けよう」という意識は持っておくべきとのこと。

沢「これぐらいの構えで今のうちはいて、来週を迎えていくのがいいと思います」

多田「来週の今日・明日ぐらいは、かなり雪が降るおそれは十分ありますよ、という寒さですよ。特に北部の方ですね」

気象庁の解析データによると、「南岸低気圧が通っていくタイミングで、濃尾平野にはびっしり雪が降りそう」「それが抜けても、西高東低の気圧配置がかなり強いので、関ケ原にはバンバンに雪雲が流れ込むだろう」。こんな予想も出ているそうです。

ただ本当にこの通りの天気になるかどうかは、もう少し経たないとわかりません。最新情報を待ちましょう。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2023年01月18日08時36分~抜粋

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