12月26日放送の『多田しげおの気分爽快!!～朝からP･O･N』（ＣＢＣラジオ）では、「スポーツ」で今年一年を振り返りました。
北京オリンピックに始まり、プロ野球ではさまざまな記録が生まれ、最後はサッカーのワールドカップに歓喜しました。
多田しげおが、元ＣＢアナウンサーでスポーツジャーナリスト（評論家）の久野誠さんと振り返ります。
圧倒の「村神様」
久野さんは「ユーキャン新語・流行語大賞2022」で一年を振り返りました。
去年の大賞は「リアル二刀流／ショータイム」。大谷翔平選手のことを指しています。全部で30のノミネートがあり、そのうち3つがスポーツでした。
ところが今年は30のうち6つ入っています。しかもすべてが野球です。
だから、今年一年のスポーツを振り返った場合、何といっても野球。しかもすごい記録が出た一年だったと言えます。
まず大賞は「村神様」。
東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手は打率3割1分8厘で56ホーマー、134打点。22歳で史上最年少の三冠王に輝きました。
通算100本塁打、シーズン100打点の史上最年少記録、史上初の5打席連続ホームランもありました。
久野さんは「この人、性格もすごく素直らしいですね」と評価します。
令和の怪物たち
続いて「令和の怪物」は千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手です。
佐々木投手はプロ3年目の今年、初めて開幕ローテーション入りを果たしました。
今年の初登板初先発の楽天戦で164キロの剛速球を披露。
そのあとの4月10日のオリックス戦ではプロ野球新記録となる圧巻の13者連続三振。そして19奪三振のタイ記録で完全試合。あの槇原寛己（元巨人）さん以来28年ぶりのことです。
久野「ドラゴンズの大野雄大投手も、延長10回2アウトまで完全試合をやっております」
大野投手は5月6日、バンテリンドームでの阪神戦で9回まで一人の走者も出さず、完全試合寸前だったものの、延長10回に佐藤輝明選手に二塁打を浴び、この記録を逃しています。
多田「あれ、もったいなかったね。対阪神戦、相手の青柳投手もいいピッチングしていて、あれは球史に残る試合ですね」
二刀流がルールを変える
「大谷ルール」、もちろん大谷翔平の話題です。
今年初めて採用されたルールで、二刀流の選手に先発投手兼DHでの出場を可能とさせることです。
さらに去年はなかった二桁勝利と二桁ホームランを成し遂げました。
ピッチャーとしては15勝9敗、防御率が2.33。打者としては2割7分3厘、34ホーマー、95打点。ベーブ・ルース以来、約104年ぶりの二桁勝利・二桁ホームランを達成しました。
多田「去年からやり始めて、すっかり当たり前になっているけど、二人分やってるんですよ。すっごいよね」
久野「『当たり前』、これが今年MVPを獲れなかった理由だと思います。それだけ偉大だと思います」
大谷は近代のメジャーリーグにおいて、投手と打者、両方での規定打席に到達した初めての選手になりました。
記録ラッシュ
その他にも記録が続きます。
サンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有投手は16勝を挙げ、オリックスの山本由伸投手は2年連続の投手5冠を達成しました。
この５冠とは最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最多完封で、プロ野球史上初めてのことです。
多田「プロ野球の世界ではものすごい記録が出た年でした」
さらに北海道日本ハムファイターズ関係では「BIG BOSS」（新庄剛志監督）「きつねダンス」もノミネートされました。
そしてアマチュアでもこんな言葉が。
夏の甲子園で東北勢として初優勝した仙台育英・須江監督が発した「青春って、すごく密なので」。
「全国の高校生に拍手を送ってください」という、素晴らしい言葉もありました。
オリンピック、ワールドカップも
サッカーのワールドカップも素晴らしかったです。
多田「代表選手が勝つと多くの人に希望をくれるのがいいですよね」
さらに2月の北京オリンピックでは金3、銀6、銅9のメダルを獲得した日本。
金メダルは高木美帆選手、小林陵侑選手、平野歩夢選手でした。
スポーツは夢と希望を与えてくれます。来年も素晴らしい記録が出ることを期待しましょう。
（みず）
多田しげおの気分爽快!!～朝からＰ・Ｏ・Ｎ
この記事をで聴く
2022年12月26日07時19分～抜粋