『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。
12月14日の放送には、「今日は『熊蟄穴(くまあなにこもる)』という日ですよね。熊が冬眠したくなる気候ということなんでしょうか?沢君教えて」というおたよりが寄せられました。
この「熊蟄穴」は、気象の動きや動植物の変化を知らせる「七十二候(しちじゅうにこう)」のひとつ。季節の移り変わりを感じる、風情のある言葉です。
風情ある季節の言葉「七十二候」。「熊蟄穴(くまあなにこもる)」はどんな日?
「二十四節気」を3つの期間に
「二十四節気(にじゅうしせっき)」は、太陽の動きをもとに1年を24等分した季節の言葉。「立春」「冬至」など、なじみ深いものもあります。
「七十二候」は、この「二十四節気」をさらに約5日ずつの3つの期間(初候・次候・末候)にわけた言葉です。
沢「『なんで七十二にも細かく分けるんだ?』と思われるかもしれませんが、当時の考え方からすると『まだ七十二にしか分かれていない』」
現在は1年を365に分けて、ただそれを12にグルーピングしているだけ。「12月1日」「12月2日」など、1年365日すべてに名前がついています。
沢「そんな風な名前がまだなかったから、まだ七十二のゾーンにしか分類できてなかった」
多田「そうか、この七十二候を使っていて。農作業をそろそろ…という時には、『今日は12月何日』だとか、こういう言い方は存在しなかったんですね」
「七十二候」は、この「二十四節気」をさらに約5日ずつの3つの期間(初候・次候・末候)にわけた言葉です。
沢「『なんで七十二にも細かく分けるんだ?』と思われるかもしれませんが、当時の考え方からすると『まだ七十二にしか分かれていない』」
現在は1年を365に分けて、ただそれを12にグルーピングしているだけ。「12月1日」「12月2日」など、1年365日すべてに名前がついています。
沢「そんな風な名前がまだなかったから、まだ七十二のゾーンにしか分類できてなかった」
多田「そうか、この七十二候を使っていて。農作業をそろそろ…という時には、『今日は12月何日』だとか、こういう言い方は存在しなかったんですね」
先人たちの生活の知恵
旧暦では日付が毎年コロコロ変わってしまうため、目安にすることができませんでした。
多田「せめて七十二でグルーピングして。『熊さんも穴にこもる季節になったか。そういう気候だったら〇〇をしよう』という生活の知恵だったんですね」
「熊蟄穴」は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」の「次候」です。
「大雪」は初候の「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」、次候の「熊蟄穴」、そして末候の「鱖魚群(さけのうおむらがる)」の3つ。
多田「ああ川にね遡上して。あっそっか!場所によって多少違いますね。そりゃあるわね」
沢「九州には鮭は来んぞ!とかあるかも。でも広くいうとそういう時期ですよ、という形で。5日間ごとの名前を付けて『こんな時期になったから、来年の麦まきの準備をせないかんぞ』とかっていう指標にしていた」
多田「先人たちの生活の知恵」
多田「せめて七十二でグルーピングして。『熊さんも穴にこもる季節になったか。そういう気候だったら〇〇をしよう』という生活の知恵だったんですね」
「熊蟄穴」は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」の「次候」です。
「大雪」は初候の「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」、次候の「熊蟄穴」、そして末候の「鱖魚群(さけのうおむらがる)」の3つ。
多田「ああ川にね遡上して。あっそっか!場所によって多少違いますね。そりゃあるわね」
沢「九州には鮭は来んぞ!とかあるかも。でも広くいうとそういう時期ですよ、という形で。5日間ごとの名前を付けて『こんな時期になったから、来年の麦まきの準備をせないかんぞ』とかっていう指標にしていた」
多田「先人たちの生活の知恵」
興味関心を持ってもらうため
これを指標にするにあたり、人々に興味関心を持ってもらうため、あえて風情ある言い方をしていたということのようです。
多田「熊、穴にこもる。要は『寒くなってきましたよ』という意味ですか?」
沢「そうです。これが年が明けると『雉始雊(きじはじめてなく)』これは小寒(しょうかん)の頃。それが終わって大寒(だいかん)の一番最後、立秋の直前は『鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)』。鶏が初めてコケコッコという、こんなことを言ってます」
多田「1個1個聞いてると、やっぱり風情がありますね」
沢「時期によって、楽しいと思います」
よく耳にする「二十四節気」に比べて、取り上げられることが少ない「七十二候」ですが、実は自然の美しさを感じる風情のある言葉です。
「今日は七十二候の〇〇〇か」と注目してみると、季節の移り変わりをより感じられるかもしれません。
(minto)
多田「熊、穴にこもる。要は『寒くなってきましたよ』という意味ですか?」
沢「そうです。これが年が明けると『雉始雊(きじはじめてなく)』これは小寒(しょうかん)の頃。それが終わって大寒(だいかん)の一番最後、立秋の直前は『鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)』。鶏が初めてコケコッコという、こんなことを言ってます」
多田「1個1個聞いてると、やっぱり風情がありますね」
沢「時期によって、楽しいと思います」
よく耳にする「二十四節気」に比べて、取り上げられることが少ない「七十二候」ですが、実は自然の美しさを感じる風情のある言葉です。
「今日は七十二候の〇〇〇か」と注目してみると、季節の移り変わりをより感じられるかもしれません。
(minto)
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