多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

素朴な疑問。「大雪」「小雪」はあるのに「中雪」がないのはなぜ?

12月7日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』に、こんな質問が寄せられました。

「今日は二十四節気の大雪(たいせつ)ですよね。先日は小雪(しょうせつ)でした。中雪はどこに行ったんですか?」(Aさん)

この疑問に対し、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが答えました。

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「中寒」もない

Aさんの質問は「小寒(しょうかん)、大寒(だいかん)も、中寒ってないですよね。なんで中はないんですか?」と続きます。

これには「あちゃー!痛いところつかれたな」と困り果てる沢ですが、「私の想像ではありますが、おそらくこれが真実だろうと思います」と回答します。

沢「1年を24で割ったら、足りないからです」

二十四節気は文字通り24しかありません。
1年を24で割ると約2週間ずつ。大、小のほかに中まで入れていると数字が足りないからだろうというのです。

理由は「七十二候」にあり

「ちょっと待ってね、本当に?」と沢を疑っている様子の多田しげお。

沢「想像ですけど、たぶんそうだと思います」

かなり自信があるようです。
その理由は、二十四節気をさらに細分化した「七十二候(しちじゅうにこう)」にあるといいます。

沢「その中を見ていくと、いろいろな季節の例えが出てくるので。『これが中雪にあたるのかな』みたいな表現が出てくる、という」

多田「ちゃんと細かく見ていくと、『中雪』にあたるような日もちゃんと設定があるんですか?」

沢の言葉に、多田もなんとなく納得したようです。

「大雪」の七十二候は?

「七十二候」は古代中国で考えられた、季節を表す方式のひとつ。二十四節気の各節気を、約5日ずつの3つに分けた期間を指します。

さまざまな気象現象や動植物の変化を知らせる、ユニークな短文です。

12月7日からの2週間「大雪」の七十二候は、天地の気が塞がって冬となる「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」、クマが冬眠のために穴に隠れる「熊蟄穴(くまあなにこもる)」、サケが群がり川を昇る「鱖魚群(さけのうおむらがる)」。

多田「そういうことになぞらえた日があるんですね」

沢「5日間ごとに」

多田「実際クマが冬眠するわ、川にはどんどんサケが遡上(そじょう)してくるわ」

このあと二十四節気が大雪から「冬至」に移り、夏枯草が芽を出す「乃東生(なつかれくさしょうず)」、大鹿が角を落とす「麋角解(おおしかのつのおつる)」と続きます。

自然と人間との会話

年明けの頃の七十二候は「冬至雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)」。
大地は雪が覆っているが、雪の下では麦が芽を出す頃、という意味です。

沢「すごく風情というか、自然と人間とが会話してるなという感じはいたします」

多田「クマには失礼だけど、こっちには風情があまりないけども(笑)。『むぎいづる』は、『あっそうかー』ですもんね」

沢「なかなか素敵」

大雪、小雪はあるのに「中雪」がない理由。そして、四季の美しさを感じる「七十二候」のお話でした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年12月07日08時41分~抜粋

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