今も日本人の海外旅行先として人気なのがハワイですが、つい最近、火山が噴火したのはご存知でしょうか。
名前をマウナロア火山といい、標高は4,100メートルと富士山を超えるほど。
実は世界最大の活火山で38年ぶりの噴火が起きていて、噴煙は高度1万2千メートルにまで達しているそうです。
11月30日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、名古屋大学大学院環境学研究科教授の山岡耕春先生にこの噴火について伺いました。
38年ぶりに噴火!ハワイで世界最大の活火山「マウナロア火山」
ハワイの島の成り立ち
ハワイで噴火する火山といえばキラウエア火山が有名で、観光スポットとしてもよく知られていますが、こちらは標高が1,000メートルほど。
マウナロア火山の標高は4,100メートルということで比較するとかなり大きく、海底から測ると9,000メートルにも及ぶそうです。
ただ、実際に見てみるとそこまで大きくは感じないそうです。
その理由は、山岡先生によると山の形がなだらかで裾野が広く山頂も平らなため。だからこそ全体的に大きいというわけですね。
今回38年ぶりの噴火ということで、人間からするとかなり期間が空いたように感じますが、長い地球の歴史から見ると、そこまで久々というわけではないそうです。
山岡先生「ハワイ島そのものは溶岩でできたような火山で、もちろんマウナロアも溶岩がたくさん積もってできた火山なんですね。
最も新しいのが1984年(昭和59年)で、その時は結構(溶岩が)流れ下って標高900mまで、かなり街のそばまで来たということです」
多田「いわゆる海底火山が昔存在して、それがどんどん噴火してとうとうてっぺんが海の上に突き出した。それがハワイ島と思えば良いんですか?」
山岡先生「そうですね。もともと何もなかった所に海底火山ができて、それがどんどん成長してついには4,000メートルになってしまったというのがハワイ島であるし、1番高いのがマウナロアというわけですね」
マウナロア火山の標高は4,100メートルということで比較するとかなり大きく、海底から測ると9,000メートルにも及ぶそうです。
ただ、実際に見てみるとそこまで大きくは感じないそうです。
その理由は、山岡先生によると山の形がなだらかで裾野が広く山頂も平らなため。だからこそ全体的に大きいというわけですね。
今回38年ぶりの噴火ということで、人間からするとかなり期間が空いたように感じますが、長い地球の歴史から見ると、そこまで久々というわけではないそうです。
山岡先生「ハワイ島そのものは溶岩でできたような火山で、もちろんマウナロアも溶岩がたくさん積もってできた火山なんですね。
最も新しいのが1984年(昭和59年)で、その時は結構(溶岩が)流れ下って標高900mまで、かなり街のそばまで来たということです」
多田「いわゆる海底火山が昔存在して、それがどんどん噴火してとうとうてっぺんが海の上に突き出した。それがハワイ島と思えば良いんですか?」
山岡先生「そうですね。もともと何もなかった所に海底火山ができて、それがどんどん成長してついには4,000メートルになってしまったというのがハワイ島であるし、1番高いのがマウナロアというわけですね」
ホットスポットって何?
最近よく「ハワイはホットスポット火山だ」という話を聞くようになったのですが、これはどういう意味なのでしょうか?
山岡先生「簡単に言うと、いつも地球上の中で同じ場所に火山ができているということなんですね。
その根っこは深さ3,000キロメートルぐらいになるようですけど、その上をプレートがゆっくり動いていくので、そうするといつも同じ場所でできている火山が活発になって、死に絶えて、どんどん火山の残骸が動いていくということが起きてるんですよ。
そうやってできてきたのがハワイの列島なんですね」
地図で見るとハワイは北からカウアイ島、オアフ島、ラナイ島、マウイ島、そしてハワイ島などと、島が点在していますが、実際はどの島も火山が活発になってできてきたものです。
山岡先生「カウアイ島が最も昔できた火山で、今できている真っ最中のものがハワイ島であると見てください」
山岡先生「簡単に言うと、いつも地球上の中で同じ場所に火山ができているということなんですね。
その根っこは深さ3,000キロメートルぐらいになるようですけど、その上をプレートがゆっくり動いていくので、そうするといつも同じ場所でできている火山が活発になって、死に絶えて、どんどん火山の残骸が動いていくということが起きてるんですよ。
そうやってできてきたのがハワイの列島なんですね」
地図で見るとハワイは北からカウアイ島、オアフ島、ラナイ島、マウイ島、そしてハワイ島などと、島が点在していますが、実際はどの島も火山が活発になってできてきたものです。
山岡先生「カウアイ島が最も昔できた火山で、今できている真っ最中のものがハワイ島であると見てください」
ハワイ島が大きくなる?
噴火により島ができるものの、後には島の一部が削れ、やがてはなくなっていくそうです。実際にかつてカウアイ島より北の場所にも島があったそうです。
山岡先生「海底の地形を調べると、ずっと並んでいるということがわかっていて、ずっとカムチャッカの横のあたりまでずっとつながっているんですね」
また、逆にハワイ島よりも南側には、将来島になるかもしれない島のタマゴのようなものもあり、後にはハワイ島とくっつく可能性があるそうです。
もちろん私たちが生きている間の実現はあり得ないため、観光地が増えるというわけではありません。
最初のマウナロア火山噴火のお話に戻すと、ハワイでは噴火したり溶岩が流れるのは当たり前ということになります。
山岡先生「国によっては溶岩が流れてくると家を守るために、水をかけて流れを変えるということもありますけど、ハワイ島を見ているとそういうことはほとんどせずに、基本的には流れに任せていると。
家が燃えてしまうことは当然あるわけですが、それを受け入れる。
ただ、経済的には火山保険みたいなものがあって、燃えたら保険がおりてまた家を建てることができるみたいですが」
そのため、住民はwithコロナならぬwith火山という意識で、そもそも火山の上に住んでいるという意識があるようです。
(岡本)
山岡先生「海底の地形を調べると、ずっと並んでいるということがわかっていて、ずっとカムチャッカの横のあたりまでずっとつながっているんですね」
また、逆にハワイ島よりも南側には、将来島になるかもしれない島のタマゴのようなものもあり、後にはハワイ島とくっつく可能性があるそうです。
もちろん私たちが生きている間の実現はあり得ないため、観光地が増えるというわけではありません。
最初のマウナロア火山噴火のお話に戻すと、ハワイでは噴火したり溶岩が流れるのは当たり前ということになります。
山岡先生「国によっては溶岩が流れてくると家を守るために、水をかけて流れを変えるということもありますけど、ハワイ島を見ているとそういうことはほとんどせずに、基本的には流れに任せていると。
家が燃えてしまうことは当然あるわけですが、それを受け入れる。
ただ、経済的には火山保険みたいなものがあって、燃えたら保険がおりてまた家を建てることができるみたいですが」
そのため、住民はwithコロナならぬwith火山という意識で、そもそも火山の上に住んでいるという意識があるようです。
(岡本)
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