多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

独立200周年ブラジルの都市「リオ・デ・ジャネイロ」の語源は?

FIFAワールドカップが開催され、連日熱戦が繰り広げられていますが、強豪国の1つといえばブラジル。

そのブラジルは1822年(文政5年)にポルトガルから独立して200周年を迎えました。

11月25日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室特別解説委員の石塚元章が、ブラジルの都市リオ・デ・ジャネイロについて、クイズ形式で紹介しました。

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世界3大美港の1つ

リオ・デ・ジャネイロはブラジルの南の方、海岸沿いにある港湾都市で非常に美しい場所。
オーストラリアのシドニー、イタリアのナポリと並ぶ世界3大美港と呼ばれています。

人口は650万人とかなり多く、1960年(昭和35年)までは首都でしたが、計画的にブラジリアという首都を新たに作って移しました。

リオ・デ・ジャネイロという言葉は「1月の河」という意味です。

これはポルトガル艦隊がブラジルを発見(コロンブスから見たアメリカ大陸と同じく、発見ではなく元からありましたが)したのが1月で、大きなグアナバラ湾にやってきました。

ただ入口は狭かったため、川と勘違いして「1月の河」と名付けたそうです。

その後、金やダイヤモンドが採掘できることがわかり、海沿いで運び出しやすいということで、大きな港湾都市に発展しました。

昔はポルトガルの首都だった

リオはブラジルの首都ですが、実は一時期、ポルトガルの首都でもありました。

昔、ポルトガルの王室はナポレオンの脅威から逃れるため、ブラジルへ移ったことがあり、首都もリオに移したのです。

その約10年後、ブラジルは独立するのですが、この間にポルトガルの文化がブラジルに色濃く反映されることになりました。

さらにリオは世界3大美港とともに、「山と海との間のカリオカの景観群」として世界遺産にも登録され、自然と街並みの調和が取れているという点で評価されています。

ちなみに「カリオカ」とはリオ・デ・ジャネイロ出身という意味で、先住民の方言で白い家というのが語源になっています。

リオといえばカーニバル!

リオのイメージといえば、何といってもカーニバル。

カーニバル自体はキリスト教のお祭りが起源ですので、リオに限らず世界中で開催されていますが、なぜ特にリオが有名なのでしょうか。

19世紀に地元の新聞社がカーニバルでリオを盛り上げようというキャンペーンを開き、やがてエスコーラと呼ばれるチームが続々と立ち上がって、チームどうしが競うように。

さらに1930年になるとコンテストが開かれるようになり、さらに盛り上がっていきました。

では、ここで問題です。

カーニバルはポルトガル語で、語源は「〇〇にさらば」という意味なのですが、何からサヨナラするのでしょうか。

静けさの前の嵐

加藤愛アナウンサーはまず、カーニバルに賑やかなイメージがあるので「静寂」と答えましたが、これは不正解。
ヒントはキリスト教に関係していることです。

次に「人とか食べ物とか?」と尋ねましたが、いきなり正解に近づきました。

好きな食べ物から攻めてみて、「絶対違うけど、チョコレート」と答えた後、「お肉」と挙げたところ、みごと正解。

カーニバルはもともとカルナバルという言葉から来ていて、これが「肉にさらば」という意味です。

日本語ではカーニバルのことを「謝肉祭」と表しますが、謝るという字を当てているのは、「感謝」というよりも「去る」ことを指しています。

キリスト教には復活祭というものがありますが、その前にキリストの受難を思っておとなしくしましょうという期間が40日ほどあり、その間は肉や卵を絶つというならわしがあるそうです。

逆に絶つ直前には今のうちにガンガン食べておこうということから、お肉にさらばする前に騒いでおこうという方へ向かっていったそうです。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年11月25日08時10分~抜粋

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