多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

命に関わることも!女性にとっての性感染症とは?

専門医が身近な病気のことをわかりやすく解説する『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)のコーナー「健康で生きる」。

11月のテーマは「婦人科の病気」です。
23日の放送では大同病院・産婦人科医長の髙橋千晶先生が「性感染症(性病)」について解説します。

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症状について

性交をすれば誰しも性病に感染する可能性はあるわけですが、どういう症状が出た時に疑えばいいのでしょうか。

高橋先生「例えばおりものが多くて臭う、おしもにブツブツができたり痛みがあるという症状がある時や、パートナーが性病と診断されたという時は、症状がなくても(診察に)来ていただいたらと思います」

命に関わることも…

「性感染症」には具体的にどんな病気があるのでしょうか?

高橋先生「クラミジア、淋病といった、子宮の出口に感染を起こすものでは(患者が)おりものが多い、汚いといって受診されます。
程度がひどくなると、下腹部や右の上腹部にひどい炎症を起こしトイレに行けないほど痛みをつくります。

外陰ヘルペスは、水疱瘡のようなできものができ、それがはじけるとひどい痛みをつくります。
一度かかると、生涯にわたり再発する可能性があります。

尖圭コンジローマは、外陰部、腟内にいぼを作ります。

梅毒は感染初期は、おしもに特徴的にできものを作りますが、いったん症状がなくなります」

命に関わる病気なのでしょうか?

髙橋先生「しばらくのちに全身にブツブツを作ったり、肝臓や胃などの他の臓器に病変を作り、命にかかわることがあります」

治療法は?

検査はどのように行われるのでしょうか?

高橋先生「クラミジア、淋病はおりもの検査で診断されます。梅毒は採血して特徴的な抗体を調べます」

治療方法についても伺いました。

高橋先生「クラミジア、淋病、梅毒やヘルペスには、適切な抗生物質や抗ウイルス薬の内服、点滴治療を行います。適切な投薬で必ず治ります。
クラミジアや淋病では、耐性菌の出現が問題となっており、適切に治療しないと治療に難渋することがあります」

意識を持って

高橋先生によると、若い人にはクラミジアの症状が当たり前のように考える人もいるとのこと。

高橋先生「妊婦検診で最初にスクリーニングをしますが、そこで梅毒にかかっていたよという人も、この頃は時々いますから。やっぱり治ると言えば治るんですが、傷跡は残りますのでね」

あれっ?と思ったら早めに診察を受けるということに尽きるようです。

高橋先生「不特定多数とコンドームなしで交渉をもたない、そして自分が感染したら素直に相手に申告するという、これに尽きるかと思います」

今回は大同病院・産婦人科医長の髙橋先生が「性感染症(性病)」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
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