多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

医療や教育が無料!サッカーW杯開催中のカタールはこんな国

中東で初めてサッカーのワールドカップ開催国となったカタール。
位置や国民性など、これまであまりなじみがないという方も多かったのではないでしょうか。

11月22日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がこのカタールについてレクチャーします。

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カタールってどこ?

場所は中東です。アラビア半島があって、そのほとんどをサウジアラビアが占めています。東側に海があって向こう側にイランがあります。
その海にアラビア半島から、まるででべそのようにちょっと突き出している半島、そこにある国がカタールです。

大きさは日本の秋田県より少し小さいくらいの面積で、人口は280万人くらい。

石油、天然ガスが豊富で、天然ガスは世界3位の埋蔵量と言われています。よって、お金持ちの国です。

原油、天然ガスを売ってお金が入るので、医療、教育、電気水道がほぼ無料です。所得税もありません。

先進国を目指して

しかし自国民のカタール人は多くなく、280万人のうちの1割、30万人弱です。その他はアフリカ、南アジアなどから建設、土木業で働きに来ている外国人労働者です。

首都はドーハ。
国土のほとんどは砂漠で、その一部をコンクリートで固めてドーハという都市を作りました。現在は高層ビルが乱立しています。

ここ30年くらい、資源だけに頼らない多角的な経済先進国にしようという国の方針が表に出てきました。資源だけを売るのではなく、将来を考えて、資源産業以外の産業も誘致できるようにしようと国造りをしています。

その一環にワールドカップの招致と開催があります。新しい国を作りつつあります。

カタールの抱える問題

実はカタールには王様がいて独裁国家でもあります。
独裁国家でも経済的に豊かなら国民は納得するという典型的な国家です。
ただ問題もあります。

石塚委員「カタールは世界に民主的な先進的な国だ、資源だけではないとアピールしています。
が、最近問題になっているのは、あまりに張り切りすぎて、外国人労働者にスタジアムの建設やインフラの整備をさせて、大勢亡くなっているのではないかと指摘がされています」

多田「カタール人の30万人は優遇されてるが、あとの9割の人に対しては非民主的な差別があるのではないかと」

石塚委員「また、イスラム教の国なので、男性優位の国で女性が不満をもっても言えない、性的マイノリティに対する差別があるのではないか。
今回のワールドカップでもそれらが問題になっています。アルコールも禁止です。厳しさが表に出過ぎて、差別につながっているのではという指摘もあります」

多田「カタールの繁栄は天然資源によるものですが、長い目で見ると、やがて枯渇するかもしれないですね」

石塚委員「だから、天然資源だけの国でなくしておかないと、という思いはあると思います」

医療、教育、電気がただと聞くと、うらやましい限りですが、その裏には様々な問題があるようです。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年11月22日07時22分~抜粋

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