多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

秋の晴れた日、寒暖差が激しくなる原因は?

秋も深まり、気温の高低差が激しい時期となっています。

11月18日の名古屋の最高気温は18.6度に対して最低は7.6度と、11度も開きがあり、その他の日も10度程度の差があります。

これだけ寒暖差があると体調管理に十分気をつけなければならないのですが、差が大きくなる原因は何でしょうか?

CBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この疑問に対し、アナウンサーで気象予報士でもある沢朋宏が解説しました。

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寒暖差が大きくなる3つの原因

寒暖差が大きいポイントとして、沢はまず「秋の中でも晴れた日にだけ寒暖差が大きくなる」と語りました。

雨の日は最低気温は下がらず、最高気温は上がらないため、結果的に寒暖差は縮まります。

では、晴れた日はなぜ寒暖差が大きくなるのか、沢は「3つの『ない』があるから」と語りました。

まず1つ目の原因は「雲がない」こと。

これには、テレビやラジオが伝える気象情報の中でよく出てくる用語、「放射冷却」と関係しています。

特に夜明け前、前日の日中に暖められた地上付近の暖かい空気がどんどん上へ行き、雲がないぐらい晴れていると遮るものがなく、そのまま宇宙まで抜けていきます。

そうすると、地上付近はグッと冷え込むことになるのです。

寒さが強まる原因

2つ目の原因は「風がない」こと。

風がないなら寒く感じずに、むしろ寒暖差が縮まるように感じますが…。

風は四方八方から吹いてきますが、風がないとなると南風も吹かず、かき混ぜる要素もないことになり、冷えていくばかり。
北風が吹いていると日中の気温が上がらないため、寒暖差は大きくなりにくく、夜の風がないとかき混ぜるものがないため、冷え込んでいきます。

そして、3つ目の原因は「昼間が長くない」こと。

太陽の上がっている時間が短い、いえ「長くない」ということは、熱が入って来ずに熱が奪われる時間が長くなり、その分冷え込んでしまうというわけです。

寒暖差が激しい今だからできること

多田「つまりいろんな要素があって、『ない、ない、ない』で、冷え込む要素もありますよ、日中それなりに気温が上がる要素もありますよ。

こういうお天気が秋のお天気で、秋の中でも雲がない、風がない、そういった日はこれが起きやすい」

沢「冬になると、北風が毎日吹くようになって、毎日風が出てくる。
北風は東海地方にも雲を呼び込みますので、日中の気温が上がりにくくなる。
そういった要素もあって、冬は秋に比べればそれほど気温差が大きくなりにくいです」

寒暖差が大きい日は体調にとってあまり良くないのですが、沢はこの秋特有の現象を活用してほしいと言います。

沢「例えば冬物を使い始める前にいったん干しておくと、カラッとパリッとほわっとして
使いやすくなる。なんて、昔の人は知恵を生かしていました」

1年もあと少し、冬に向けた準備がそろそろ必要になってきました。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年11月18日08時05分~抜粋

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