専門医が身近な病気のことをわかりやすく解説する『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)のコーナー「健康で生きる」。
11月のテーマは「婦人科の病気」です。
9日の放送では大同病院・産婦人科医長の髙橋先生が「子宮内膜症」について解説します。
聞き手は多田しげおです。
若者の罹患も増えている!「子宮内膜症」とはどんな病気?
そもそも子宮内膜とはどこ?
子宮内膜とはどの部分を指すのでしょうか?
高橋先生「子宮内膜とは、赤ちゃんができる子宮の中の部屋の粘膜のことです。これが月1回剥がれて排出されることを月経と言います。
この内膜細胞が、子宮の筋肉や、卵巣、そのほかの組織に発生して月経の時に同じように出血し、子宮を大きくしたり卵巣腫瘍や炎症を作ります。
その結果いろいろな症状が起きる病気を内膜症といいます。
子宮の筋肉の中にできれば、少しずつ子宮が大きくなる子宮腺筋症(せんきんしょう)という状態になります。
卵巣にできれば、出血を少しずつためてチョコレートのような卵巣腫瘍を作ります。
子宮の周りの組織にできて、炎症、癒着を起こします。まれに腸や肺にも内膜症病変ができることもあります」
高橋先生「子宮内膜とは、赤ちゃんができる子宮の中の部屋の粘膜のことです。これが月1回剥がれて排出されることを月経と言います。
この内膜細胞が、子宮の筋肉や、卵巣、そのほかの組織に発生して月経の時に同じように出血し、子宮を大きくしたり卵巣腫瘍や炎症を作ります。
その結果いろいろな症状が起きる病気を内膜症といいます。
子宮の筋肉の中にできれば、少しずつ子宮が大きくなる子宮腺筋症(せんきんしょう)という状態になります。
卵巣にできれば、出血を少しずつためてチョコレートのような卵巣腫瘍を作ります。
子宮の周りの組織にできて、炎症、癒着を起こします。まれに腸や肺にも内膜症病変ができることもあります」
若い方の罹患も増えている
子宮内膜症の原因にはどういったものがあるのでしょうか?
高橋先生「月経の際の血液が卵管を通ってお腹の中に逆流して起こる、などと考えられています。
女性ホルモンの作用で月経周期に合わせて増殖し、病を大きくします」
発症年齢はどのくらいでしょうか?
高橋先生「20代から30代で発症することが多く、生殖(可能)年齢と言われる40歳手前の世代が発症のピークです」
多田「若い方でもこの病気にかかる方も増えてきているということですね」
高橋先生「月経の際の血液が卵管を通ってお腹の中に逆流して起こる、などと考えられています。
女性ホルモンの作用で月経周期に合わせて増殖し、病を大きくします」
発症年齢はどのくらいでしょうか?
高橋先生「20代から30代で発症することが多く、生殖(可能)年齢と言われる40歳手前の世代が発症のピークです」
多田「若い方でもこの病気にかかる方も増えてきているということですね」
診断方法と症状
診断方法についても伺います。
高橋先生「内診により、硬い組織に触れたり、超音波検査で子宮や卵巣に病変があれば診断の根拠になります」
主な症状はどういったものでしょうか?
高橋先生「代表的な症状は、痛みと不妊です。月経痛以外にも、腰痛、排便時痛、性交時痛などが起こります。
卵管の癒着などで不妊症の原因となることもあり、不妊症患者さんの3割に、内膜症病変があると言われています」
高橋先生「内診により、硬い組織に触れたり、超音波検査で子宮や卵巣に病変があれば診断の根拠になります」
主な症状はどういったものでしょうか?
高橋先生「代表的な症状は、痛みと不妊です。月経痛以外にも、腰痛、排便時痛、性交時痛などが起こります。
卵管の癒着などで不妊症の原因となることもあり、不妊症患者さんの3割に、内膜症病変があると言われています」
その人に合わせた治療法で
治療方法について伺いました。
高橋先生「大きく分けて、薬による治療と手術による治療があります。症状の重症度、生活への支障はもちろん、年齢、妊娠希望などを考慮して、適切な方針を決定します。
痛みに対しては、まず鎮痛剤を適切に内服します。
効果がない場合は、低用量ピル他ホルモン剤で月経のコントロールを図ります。
内服することで女性ホルモンを抑え、病状の悪化を防ぎます。
卵巣内膜症嚢胞など病変がはっきりしているならば、手術を検討することもあります。
子宮内膜症は閉経まで、いったん改善しても再発する可能性があります」
その方の生活リズムなどに合わせて、治療を進めていくというのが基本のようです。
髙橋先生「まれですが、卵巣内膜症性のう胞は癌化する可能性もあるため、長期にわたる経過観察が必要になる病気です。
婦人科の敷居は高いですが、10代~20代前半の方でもお手伝いはできるので、ぜひ相談いただいたらと思います」
大同病院・産婦人科医長の髙橋先生が「子宮内膜症」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
高橋先生「大きく分けて、薬による治療と手術による治療があります。症状の重症度、生活への支障はもちろん、年齢、妊娠希望などを考慮して、適切な方針を決定します。
痛みに対しては、まず鎮痛剤を適切に内服します。
効果がない場合は、低用量ピル他ホルモン剤で月経のコントロールを図ります。
内服することで女性ホルモンを抑え、病状の悪化を防ぎます。
卵巣内膜症嚢胞など病変がはっきりしているならば、手術を検討することもあります。
子宮内膜症は閉経まで、いったん改善しても再発する可能性があります」
その方の生活リズムなどに合わせて、治療を進めていくというのが基本のようです。
髙橋先生「まれですが、卵巣内膜症性のう胞は癌化する可能性もあるため、長期にわたる経過観察が必要になる病気です。
婦人科の敷居は高いですが、10代~20代前半の方でもお手伝いはできるので、ぜひ相談いただいたらと思います」
大同病院・産婦人科医長の髙橋先生が「子宮内膜症」について解説しました。
(新海 優・Yu Shinkai)
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