多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「ニオイがわからない」に要注意!認知症の初期症状かもしれない!

10月31日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)では、「嗅覚の衰えと認知症の関係」について取り上げました。

ニオイがよく分からなくなってきたら、認知症のはじまりかもしれません。

多田しげおが、認知症介護研究・研修大府センター センター長の鷲見幸彦先生に話を伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

レビー小体型認知症とは?

嗅覚の衰えは認知症の初期症状かもしれません。

認知症の中でも「レビー小体型認知症」にこの傾向が表われるそうです。どんな認知症なのでしょうか。

鷲見先生「脳の中に本来たまってはいけないものがたまるタイプの病気です。ある種のたんぱく質ですが、それが『レビー小体』というものを作ります。
この病気の特徴は、『動きが悪くなる』こと、『認知機能が低下する』こと、『幻視がでる』こと、『睡眠の異常を起こしやすい』ことなどがあります」

どういう仕組み?

どういう仕組みで嗅覚の低下が認知症の前兆になってしまうのでしょうか。

鷲見先生「ニオイは鼻がセンサーです。鼻のセンサーから脳へいく途中の神経が障害されてもニオイがわかりません。
さらに脳に近いところ、これはどういうニオイかわかるところですが、そういう中枢の部分が障害されても起きます。

レビー小体型認知症は入口に近い嗅球から病気が起こり始め、脳に広がっていくとわかっています。ですから、認知症の出る10年くらい前から嗅覚障害が出ることがわかっています。
つまりかなり初期症状に出る可能性があります」

ニオイがわからないと…

ニオイがよくわからないとどうなるのでしょう?

鷲見先生「実はニオイがわからなくなることを自覚できないことも多いです。結果として、食欲がなくなったりします。

ニオイがわからなくなると、味がわからなくなります。
『おいしい』と感じるには味覚も大事ですが、嗅覚も視覚も大事です。嗅覚が衰えると食べることに支障をきたすことがあります」

嗅覚が落ちていることに気付くには、何に注意していればいいでしょうか?

鷲見先生「非常に強いニオイ、特徴的なニオイが分からなくなるのはひとつのポイントです。たとえば、カレーのニオイがわからなくなるのは問題です。
墨汁、材木、ガス、ニンニクのニオイも目安になります」

気をつけること

嗅覚が衰えないように日頃からどういう意識でいればいいのでしょうか?

鷲見先生「『意識してニオイを嗅ぐ習慣をつけるといい』と言われています。
キンモクセイの香りを意識するとか、女性の方はお化粧をするので、嗅覚低下が遅いという報告もあります」

最後に多田しげおは、「普段からちょっと強いニオイを意識して嗅ぐようにする。『去年のこの時期、キンモクセイの香りがしていたなぁ』と意識するといいということです」とまとめました。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2022年10月31日07時20分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報