多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本で鉄道が開通して150年。当時の運賃はいくら?

今からちょうど150年前の1872年(明治5年)10月14日、日本で初めて鉄道が開通し、東京の新橋から横浜の間を走りました。

私たちの生活になくてはならないものですが、開通当時はどのような様子だったのでしょうか。

10月28日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、鉄道に詳しい沢朋宏アナウンサーが鉄道クイズを出題しました。

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初めて鉄道を利用した人は誰?

鉄道が開通したのは10月14日、これを記念して鉄道の日と制定されていますが、実際にはこの日よりも数か月前に試運転として鉄道を走らせています。

試運転が数か月前と早く行われた理由は、第1号の運転で大事な方々を乗せるため。

天皇陛下はもちろんのこと、西郷隆盛や大隈重信、板垣退助や勝海舟、渋沢栄一など、歴史を彩る方々が乗車しました。

当時の鉄道では蒸気機関車が客車を引っ張っていましたが、この時の客車はなんと9両。

これだけ多くの客車を引っ張りながら、脱線事故などもなく無事運転されました。

距離や速度はどれぐらい?

開業した時の距離がおよそ30km、所要時間が50分ほどだったことから、平均時速は35km程度と意外と速かったようです。

東海道中膝栗毛では、弥次さん喜多さんが東京から出発し、初日に泊まったのが横浜の戸塚だったため、普通に歩くと1日かかるぐらいの距離だったといえます。

当時の人々が鉄道の登場に驚いたエピソードが残っています。
自分が動かずに外が動いていることが信じられず、誰かが外で景色が描かれた絵をくるくる回しているだけじゃないかと思ったという乗客もいたとか。

また当初から列車を4、5編成ほど用意していて、1日9往復ほど行っていたそうで、明治政府が最初からかなり鉄道事業に力を入れていたことがわかります。

今は480円、最初はいくら?

これだけ魅力のある鉄道、当時はみんなが乗りたいと思ったことでしょう。

ただ、いかにも運賃は高そうですが……ここでクイズです。

「現在、新橋~横浜間の運賃は480円ですが、開業当時の運賃は今の貨幣価値にすると、おおよそいくらぐらいなのでしょうか。
当時は客車にも等級がありましたが、もっとも安い運賃のものとします」

ここで多田から「回答は千円単位で」という話が出ましたので、少なくとも1,000円よりは高いということになります。

加藤愛アナウンサーは「6,000円」と答えたところ「惜しい!」との声があり、「5,000円」と答え直して見事正解。

現在の10倍以上の値段となりますが、当時、歩いて半日以上かかったところへ1時間足らずで行けるようになったことを考えれば、意外と安いような気がします。

なお、関西では2年後に大阪~神戸間が開通し、東京から神戸まで鉄道でつながったのは、1889年(明治22年)のこと。
東海道線の全線開通まで17年の歳月を要したそうです。思ったよりも早いと感じてしまいますね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年10月28日08時26分~抜粋

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