ＣＢＣラジオ『多田しげおの気分爽快!!～朝からP・O・N』「金曜コラム」コーナーでは、ＣＢＣ論説室特別解説委員の石塚が、この時期に合ったキーワードを元に、あれこれと調べてきた内容を報告しています。
9月9日の放送では、日付が9のゾロ目ということで、「9」の数字にこだわってみました。
9は縁起が悪いと思いきや
日本では「苦しむ」という言葉とかけて、4と並ぶ忌み数字として避けられがちです。
しかし、中国では奇数を「陽数」といって縁起の良い数字として知られ、最大の数字である9は最も縁起が良いということで、9月9日は「重陽の節句」とされています。
また、9は中国語でも「久」と同じ発音ですので、「永遠」という意味を持つことでも縁起が良いとされています。
ちなみに、歌手の故・坂本九さんは本名も「九」ですが、「ひさし」と読みます。
それから結婚式で盃を交わす「三三九度」は、縁起が良い数字として使われている証です。
しかし、中国では奇数を「陽数」といって縁起の良い数字として知られ、最大の数字である9は最も縁起が良いということで、9月9日は「重陽の節句」とされています。
また、9は中国語でも「久」と同じ発音ですので、「永遠」という意味を持つことでも縁起が良いとされています。
ちなみに、歌手の故・坂本九さんは本名も「九」ですが、「ひさし」と読みます。
それから結婚式で盃を交わす「三三九度」は、縁起が良い数字として使われている証です。
「9」はたくさん
さらに、9は1桁の数字で最も大きな値で、「たくさん」という意味で使われます。
例えば茨城県の九十九里浜もそのひとつ。
その名である「99里」をメートル法に換算すると400km近くあることになります。
しかし実際の長さは約66kmですので、本当は十七里浜ということになります。
また、長崎県には九十九島という群島がありますが、こちらも島が99個というわけではありません。
他にも「三拝九拝」はたくさんお願いするという意味で使われますし、いくつにも折れ曲がって続く坂道のことを「九十九（つづら）折」といいます。
いくつも重なっていることを「九重」といいますが、もともと中国では宮中という意味があり、中国の王宮ではたくさん門があったことから来ています。
百人一首で「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」という歌がありますが、ここでの「九重」というのは宮中という意味になります。
例えば茨城県の九十九里浜もそのひとつ。
その名である「99里」をメートル法に換算すると400km近くあることになります。
しかし実際の長さは約66kmですので、本当は十七里浜ということになります。
また、長崎県には九十九島という群島がありますが、こちらも島が99個というわけではありません。
他にも「三拝九拝」はたくさんお願いするという意味で使われますし、いくつにも折れ曲がって続く坂道のことを「九十九（つづら）折」といいます。
いくつも重なっていることを「九重」といいますが、もともと中国では宮中という意味があり、中国の王宮ではたくさん門があったことから来ています。
百人一首で「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」という歌がありますが、ここでの「九重」というのは宮中という意味になります。
あともう一歩
「9」にはたくさんという意味の他、「10までもう少し」という意味で使われることもあります。
10や100を満点とすると、9や99は一歩手前という数字。
「十中八九」や「九分九厘」は、ほとんど100％だけど100％ではないという割合を表しています。
「九死に一生」は、9回死にそうになったという意味ではなく、生きられる可能性が1割しかなくほどんど死にそうだったという意味で使われます。
また野球は現在9イニング制ですが、10回ではなくキリが悪いと思ったことはないでしょうか？
19世紀に野球が生まれた時、当初は21点獲ったら勝ち、というバレーボールや卓球のようなルールでした。
野球の試合が終わったらパーティーの用意をしていましたが、なかなか試合が終わらずに料理人が困るといった事態が起きました。
そこで点数ではなく回数で終わらせることにする際、アメリカでは時刻のように12進法が流行っていたため、12回にしたらまだ長い、それなら半分の6回にしてみたら今度は少ない。
そこで間をとって9回にしたようです（この話には諸説あり）。
10や100を満点とすると、9や99は一歩手前という数字。
「十中八九」や「九分九厘」は、ほとんど100％だけど100％ではないという割合を表しています。
「九死に一生」は、9回死にそうになったという意味ではなく、生きられる可能性が1割しかなくほどんど死にそうだったという意味で使われます。
また野球は現在9イニング制ですが、10回ではなくキリが悪いと思ったことはないでしょうか？
19世紀に野球が生まれた時、当初は21点獲ったら勝ち、というバレーボールや卓球のようなルールでした。
野球の試合が終わったらパーティーの用意をしていましたが、なかなか試合が終わらずに料理人が困るといった事態が起きました。
そこで点数ではなく回数で終わらせることにする際、アメリカでは時刻のように12進法が流行っていたため、12回にしたらまだ長い、それなら半分の6回にしてみたら今度は少ない。
そこで間をとって9回にしたようです（この話には諸説あり）。
音にまつわる「9」
9のつくクラシック曲といえば、大晦日によく聴く「第九」ことルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「交響曲第9番」。
クラシック音楽の作曲家の間では「第九の呪い」として、交響曲を9曲作ると亡くなるジンクスが広まっていたそうです。
そのためマーラーは第8番を作ったあと、第9番とはせず「大地の歌」と名付けています。
また9の倍数は、それぞれの数字を全部足すと必ず9になるというのはご存知でしょうか？
例えば、18だと1＋8で9、27も2＋7で9、9×368（適当な数字）＝3312でも3＋3＋1＋2＝9です。
ちなみに、日本の中波放送（AM）の周波数も現在9の倍数となっており、例えばＣＢＣラジオの周波数1053kHzも、1＋0＋5＋3＝9になります。
他のAM局も同じですので、ご存知の周波数で試してみてください。
クラシック音楽の作曲家の間では「第九の呪い」として、交響曲を9曲作ると亡くなるジンクスが広まっていたそうです。
そのためマーラーは第8番を作ったあと、第9番とはせず「大地の歌」と名付けています。
また9の倍数は、それぞれの数字を全部足すと必ず9になるというのはご存知でしょうか？
例えば、18だと1＋8で9、27も2＋7で9、9×368（適当な数字）＝3312でも3＋3＋1＋2＝9です。
ちなみに、日本の中波放送（AM）の周波数も現在9の倍数となっており、例えばＣＢＣラジオの周波数1053kHzも、1＋0＋5＋3＝9になります。
他のAM局も同じですので、ご存知の周波数で試してみてください。
ハトの漢字になぜ「九」？
アメリカでは「7と9、どちらが強いか？」というなぞなぞがありますが、数値が高いから9ではなく答えは7。
これは英語で数字を7、8、9と並べると、"SEVEN EIGHT NINE"で、EIGHTは「食べる」の過去形ATEと発音が同じで「7は9を食べた」となり、7の方が強いというのがその理由です。
また、ハトは漢字で「鳩」と書きますが、なぜ「九」と書くのでしょうか。
これは鳴き声がその理由。
中国でも日本でも「クー」と鳴くように聞こえるからと言われています。
最後に石塚は9について、「もうすぐ10と見るか、10に足りないと見るかは人生の哲学のよう」とまとめました。
（岡本）
これは英語で数字を7、8、9と並べると、"SEVEN EIGHT NINE"で、EIGHTは「食べる」の過去形ATEと発音が同じで「7は9を食べた」となり、7の方が強いというのがその理由です。
また、ハトは漢字で「鳩」と書きますが、なぜ「九」と書くのでしょうか。
これは鳴き声がその理由。
中国でも日本でも「クー」と鳴くように聞こえるからと言われています。
最後に石塚は9について、「もうすぐ10と見るか、10に足りないと見るかは人生の哲学のよう」とまとめました。
（岡本）
関連記事
