多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

宮城県大崎市の名物「凍みっぱなし丼」が、カツ丼にしか見えない理由

8月22日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「ザ・ランキング」では、「食べたくなっちゃうご当地どんぶりランキング」を紹介しました。

1位 北海道釧路市 和商の勝手丼
2位 宮崎県串間市 串間活〆ぶりプリ丼ぶり
3位 宮城県大崎市 凍みっぱなし丼

どれもおいしそうですが、多田しげおは3位の「凍みっぱなし丼」を取り上げました。

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ご当地丼ベスト3

1位となった勝手丼は、最近いろいろな地方でも見られるようになってきました。
大きな海の幸が並んでいる市場全体でやっているシステムで、お金を払うと、丼に白いご飯をよそってくれます。
市場のあちこちのお店を歩いて、自分で好きな具材を選んで、自分の丼を作れます。
このアイディアを最初に実践したのが釧路と言われています。

第2位は串間の港に水揚げされた新鮮なブリ、これを活〆してそのまま使った串間活〆ぶりプリ丼です。

そして第3位が凍みっぱなし丼。
「凍(し)みっぱなし」とは、高野豆腐のひとつ、凍み豆腐のひとつのようですが、「凍みっぱなし丼」を画像検索すると、カツ丼にしか見えません。

凍みっぱなし丼を生んだ、宮城県大崎市の勇喜食堂の結城忍一さんに電話で伺いました。

乾燥させきらない

この凍みっぱなし丼に使われている凍み豆腐は、市販のものとは違うのだとか。

結城さん「丼に使っているのは、それとは違っていて丼専用に開発されたものです。
時間をかけて大型のものにしてもらって、歯ごたえと食感を変えています」

多田「基本的にはいわゆる高野豆腐のようなものですね。これをどういう風に調理しているんですか?」

結城さん「見た目は高野豆腐ですが、乾燥させてしまうと豆の油分が抜けてしまってパサパサ感が出るので、そうなる前に食べようというのが凍みっぱなしのはじまりです。

もともとは冬限定の食品、それを通年通して食べられるよう、冷凍保存したものが今の凍みっぱなし丼です」

手間暇かけて

調理方法について伺いました。

結城さん「いっぺん煮込んで薄味で含み煮して、それに衣をつけて揚げて、再冷凍します」

多田「再冷凍の効果は何ですか?」

結城さん「味がなじみやすくなります。解凍して、それと同時にまた味をつけます。
それをご飯の上に乗せ、あとはカツ丼と同じように、玉ねぎと一緒にタレで味付けして卵でとじます」

鶏肉のカツ?

カツ丼のような見た目ですが、実際に食べてみても豆腐とは思えないとか。

結城さん「食感もそれなりに出しているので、肉を食べているような感じです。お豆腐ですから低カロリー高たんぱくです。おいしいです」

初めて食べた方は、説明しないと豆腐と気づかないようで、「鶏肉のカツのような感じ」とよく言われるんだそうです。

多田「食べてみないとわからないというのは、「食べたくなっちゃう」ということでしょうね。」

結城さん「字だけ見ると凍った丼ですから不思議ですね」

大崎の名物丼

この名物丼ですが、現在は大崎市でしか食べられないそうです。

結城さん「町おこしメニューとして商工会のみなさんで考えて一年がかりで考えたメニューです。
手間数がかかるので、今は出している店は多くはないです」

揚げて凍らせるなど、非常に手間のかかった「凍みっぱなし丼」。
見た目はカツ丼ですが、結城さんが話したように、大豆から作られているので低カロリー高たんぱく。
宮城県を訪れることがあれば、ぜひ試してみたい一品です。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年08月22日07時45分~抜粋

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