多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

自動車学校が栽培!北海道・余市きくらげ

北海道余市町の特産物「余市きくらげ」。生産販売しているのは、なんと余市自動車学校です。
なぜ自動車学校がきくらげを作っているのでしょうか?

7月28日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、余市自動車学校を運営する恵新自動車学園の代表、織田和陽さんに聞きました。

[この番組の画像一覧を見る]

余市町の自動車学校

北海道余市郡余市町は積丹半島の北の付け根にあります。
札幌市から西へ、高速道路を使って約1時間です。
2015年の国勢調査では人口19,607人。日本のほとんどの地方の自治体と同様、人口減少と高齢化が課題となっています。

民謡「ソーラン節」発祥の地としても知られる余市町。特産には「あかね」というリンゴがあります。
それゆえマスコットキャラクターは、リンゴの顔をした武士「ソーラン武士!!」です。

きくらげを選んだ理由

自動車学校が、なぜきくらげ栽培を始めたのかというと、余市自動車学校の事業所を維持するために新規事業が必要だったんだとか。
そこで選ばれたのがきくらげ。

織田さん「国産志向、食料自給率とかいろいろな問題と、地域に愛される学校というコンセプトと、明るい事業は一次産業など、いろんな問題を掛け合わせて辿り着いたのがきくらげです」

コンテナ栽培のキットを取り入れたので、ノウハウも教えてもらえて、教習所の職員でも栽培できるんだそうです。

「余市きくらげ」は、余市自動車学校の中に、2台並べて置かれた大型のコンテナの中で栽培されています。
コンテナの中の温度は常に約20度で湿度は90%。きくらげに適した環境です。

評判のいいきくらげ

出来上がったきくらげの評判も良いようです。

織田さん「美味しいので、これにしようと始めました。結構『美味しい』って言っていただけてます」

その美味しいきくらげ、収穫量は菌床で言えば2,000個。
月に多ければ200キロぐらい取れるそうで、自動車学校の職員が教習の合間を使ったりして栽培しているんだそうです。

必要とされている自動車学校

前にも触れたように、きくらげの栽培は余市自動車学校の維持が目的です。
余市町の自動車学校は余市自動車学校の1か所だけ。

人口減少が続く町では、入校してくる生徒の数も減少しています。潰すわけにはいかない理由がありました。

織田さん「高齢者講習を受講する方が、近くに自動車学校がないので、ちょっと遠くまで足を運ばなければいけなくなって、困ってしまうんです」

もし余市から自動車学校がなくなると、南の方にある倶知安町か東隣の小樽市まで、片道一時間かけ行かなければならなくなるそうです。

「まだ必要とされていると思います」と自動車学校について語る織田さん。
そんな思いから作られている「余市きくらげ」はネットでも販売されています。
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2022年07月28日07時40分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報