多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

ペンギンが海水浴にお出かけ。斬新な長崎ペンギン水族館の展示

長崎県長崎市には「長崎ペンギン水族館」があります。海に面していて、ペンギンが泳ぐ様を見られるそうです。

7月21日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では長崎ペンギン水族館飼育課の係長、村越未來さんに聞きました。

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長崎の海にペンギン

長崎ペンギン水族館は海に面していて、人工の砂浜「ふれあいペンギンビーチ」が作られています。このビーチを通って、ペンギンたちは泳ぎに行きます。

村越さん「およそ100メートルほどあるんですけども。ペンギンたちは道を覚えてますので、じゃあ行くよって言ったら、てくてく歩いて行ってくれます」

歩く姿も可愛く、お客さんにも大人気。また、こんなところにペンギンがいるんだと、驚きの声もあるそうです。

しばらくはコロナ禍で休止していましたが、先月下旬から再び、海で泳ぐペンギンが見られるようになりました。

ペンギンの海水浴

ペンギンというと南極のような極寒の地で住んでいるイメージがありますが、このビーチで泳がせているペンギンはフンボルトペンギンという種類。
チリやペルーという赤道に近いところで生活しているペンギンのため、長崎の海でも泳がせることができるそうです。

ビーチでの展示時間は午前10時30分から午後2時まで。10羽前後のペンギンがいるそうです。ビーチに出てきたペンギンは、ジャボンではなくチャプチャプと海に入っていくんだとか。

村越さん「結構深い海なんですけども、いったん沖の方まで泳ぎに行きます。一通り泳いだら、浜に上がって来てのんびりしてる子もいますし、海の上でプカプカ浮かんでる子もいます」

パッと見、ペンギンがいない?

お客さんたちだけでなく、村越さんたち飼育員にとっても、海で泳ぐペンギンを見るのは驚きもあるようです。

普段は、青く綺麗な飼育場のプールの中を泳いでるペンギンですが、自然の海に行くと同化してしまうんだそうです。

村越さん「パッと見た感じ、ペンギンいるのかな?ってなる時もあります。その時に、ああ、自然に溶け込むのが当たり前なんだなって実感しますね」

野生に還る瞬間

ペンギンが泳ぐ海は網で囲ってあり、大きい魚は入れません。しかし、時々小さな魚がすり抜けて入り、ペンギンの餌になるとのこと。

そんな魚には、フンボルトペンギンが野生でも食べているカタクチイワシがたまに入るとか。

村越さん「カタクチイワシが群れで入ってきたらお腹いっぱいまで食べてることがあります。そういう時は、すごく楽しそうに追いかけて食べてますよ」

ちなみに、ペンギンをビーチに出す前には、毎朝スタッフが潜って網や仕切りをチェックしているので、ペンギンが外海に出てしまうことはありません。これも大変な仕事です。

やっぱり自然がいい

村越さん「基本的に帰るよって言ったら、帰って来てくれる子が多いんですけど、たまに、まだいいって言って帰ってこない子がいますね」

ビーチから水族館へ帰る時は餌で呼ぶそうですが、カタクチイワシを腹いっぱい食べた時は、餌で呼んでも帰ろうとしないんだとか。

ペンギンをビーチに出すのは、一年を通して土日祝日です。
ただ、近年は鳥インフルエンザが発生していて、中止になる時もあるそうです。

人間界ではコロナウイルスが猛威を振るっていますが、ペンギンにとっては鳥インフルエンザの感染が大敵です。

ペンギンにとっても、見る人間にとっても、飼育員にとっても、素晴らしい展示方法を取っている長崎ペンギン水族館。

村越さん「やっぱり自然の中にそのままの姿でいるっていうのは、なかなかないことかなと思ってます」
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年07月21日07時43分~抜粋

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