多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

また新型コロナウイルスの流行の波…今回の特徴と対策は?

最近新型コロナウイルスの感染が爆発的に増えています。
国内で新たな新型コロナウイルスの感染者が5万人を超え、愛知県でも前週と比べて倍増しています。

7月11日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、大阪医科薬科大学病院の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生に、現状と対策について尋ねます。

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感染力の強いBA.5

この一週間で感染者が激増していますが、その原因はBA.5。
オミクロン株の変わったタイプのものです。

鈴木先生「オミクロンがデルタ株からの変異です。その中のマイナーチェンジです。少しずつウイルスも形を変えています」

従来のオミクロン株と比べると感染力が強いのですか?

鈴木先生「最初のBA.1、BA.4より感染力がちょっと強く、潜伏期もちょっと短いです。サイクルが早くて、爆発的に増えている印象があります」

重症化率は変わらない

では、重症化率はどうでしょうか。

鈴木先生「今のところ、はっきりわかってないです。難しいのはワクチンをいろんな国で打ってきている、コロナにかかった人も結構いて免疫がついてきている。
オミクロンのBA.5は、免疫回避といって、免疫の網をすり抜けるとうつります。

今までのデータからすると、重症化率はオミクロンの他の株とそんなに変わらないんじゃないかと言われています。

前の6波もそうですが、重症化率がそんなに高くなくても、感染者数があれだけ増えると重症者は増えるので、基礎疾患を持った方とか、ご高齢の方は要注意というのは変わりないです」

第6波を超える波

これから感染拡大の見通しはどうでしょうか?

鈴木先生「間違いなく増えてきます。もしかしたら、第6波を超えるような大きな波になるかもしれません。
夏休みがありますし、みなさんが動き出すお盆があり、海外からのチェックがゆるくなっている。
7月後半、8月前半、お盆過ぎ、8月いっぱいまではかなり増えると思います。

オミクロンは無症状の方も多いので、わからないままに人にうつすことが多いです。暑さがあるので冷房をかけて換気が悪くなる。
そういった悪条件が重なって、いったん感染者数が上がれば、大きな波になると思われます」

黙食のすすめ

我々はどう対処すればいいでしょうか?

鈴木先生「今までと大きくは変わらないです。難しいのは経済活動との両立。みなさんコロナに対しての生活がちょっとイヤになっている、夏で解放感がある、そこでどうすればいいか。

最小限できることは、きちんとした手洗い。密になる空間でのマスク。食事をする時は黙って食べる、しゃべる時はマスクをするという形をとる。こういう細かな対策でしょうか。

あとは、基礎疾患がある方、ご高齢の方に関しては非常に注意が必要です」

4回目のワクチン接種は効果がありますか?

鈴木先生「おそらく感染力については、抗体が上がらないような方は打ってもかかる可能性がありますが、重症化を抑えるということに関しては一定の効果があると言われています。そういう意味で4回目ワクチンは有効です」

次の波はもう始まっています。少し緩んだ生活様式をもう一度見直してみることが必要です。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年07月11日07時39分~抜粋

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