多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本最古の遊園地は花やしき。では日本最古のテーマパークは?

夏休みが近づきレジャーシーズンとなりつつありますが、今も昔もこどもたちが行きたい場所といえば、遊園地ですね。

7月8日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「石塚元章の金曜コラム」では、CBC特別解説委員の石塚が遊園地の歴史について、いろいろと紐解いた内容を報告しました。

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400年以上前からある遊園地

世界で1番最初にできた遊園地は諸説ありますが、デンマークにあるデュアハウスバッケンと言われていて、開設したのがなんと1583年(天正11年)。

400年以上からすでにあったのはビックリですが、さらに驚くのが今も営業していて、森の中から忽然と現れる様は、雰囲気がありそうです。

日本で最初にできた遊園地は、ご存知東京にある浅草花やしき。
開業は1853年(嘉永6年)でなんと江戸時代。
一時期存続が危ぶまれましたが、今も営業し続けています。

また、日本の遊園地のあり方を決定づけたところといえば、1911年(明治44年)にできた宝塚新温泉(のちに宝塚ファミリーランドと改称し、現在は閉園)。

電車の利用客を増やすため、鉄道会社がレジャー施設を建設するビジネスモデルを作った最初と言えます。

日本で最初のテーマパーク

さらに日本の遊園地において1つのエポックになるのが、1955年(昭和30年)にできた後楽園ゆうえんち。

こちらは都心に機械化した遊具をたくさん設置するというのが、今までにない試みでした。

今は遊園地というよりもテーマパークという言い方が定着していますが、日本のテーマパークのはしりといえば、1983年(昭和58年)開業の東京ディズニーランドが思い浮かびます。

しかし、実はそれよりも前に愛知県で、今でいうテーマパークのような形態ですでに開園していたところがあります。

それは犬山市にある博物館明治村で、1965年(昭和40年)に開園しています。

アトラクション開発のきっかけ

遊園地の花形といえばアトラクションですが、それぞれにも開発の歴史があります。

観覧車の歴史は1889年(明治22年)に開催されたパリ万博まで遡ります。

パリ万博の目玉はエッフェル塔で、フランスは高い鉄塔を作って自慢していました。

その次の1893年(明治26年)にはシカゴで万博が開催されましたが、アメリカはフランスのエッフェル塔に対抗するため、大きな機械仕掛けの観覧車を作りました。

メリーゴーランドは、フランスで騎馬の練習用に作ったのがきっかけだそうです。
練習になるのかどうかわかりませんが…。
その後、蒸気機関を動力に使うことで、微妙な動きもできるようになりました。

お化け屋敷は日本のお家芸ですが、18世紀にフランスで幻灯機を使った幽霊ショーを行ったのが発祥。
日本は歌舞伎の演目で怪談が演じられたのがある意味、お化け屋敷の原型と言えます。
 

屋上遊園地は減少

今はかなり減ってしまいましたが、かつては多くのデパートで屋上に遊園地がありました。
おもちゃ売り場で玩具を買ってもらい、大食堂でおこさまランチを食べ、屋上の遊園地で遊ぶというのが昭和のこどもの特別な楽しみ。

デパートの火災が相次ぎ、消防法が厳しくなって、屋上にあまり物が作れなくなったのが、屋上遊園地が衰退した原因の1つ。
もちろん、少子化やレジャーの多様化により人気がなくなってしまったことも原因です。

最後に石塚は、理想の遊園地について本家のディズニーランドを作る際のプロデューサーが語った言葉を紹介しました。

「人々に幸福と知識を与える場所。年長の人々は過ぎ去りし日の郷愁にふけり、若者は未来への挑戦に胸を躍らせる。
自然と人間が織りなす不思議な世界が広がる場所を私たちは作りたい」

遊園地は今も多くの人を楽しませています。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年07月08日07時25分~抜粋

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