多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

気になる歯の黄ばみ。ステインを取り除いて白い歯にしよう

6月28日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では「歯のステイン」について取り上げました。

ステインとは歯の着色のこと。
どうして歯は茶色っぽくなったり、黄ばんだりするのでしょうか?

愛知学院大学歯学部附属病院、審美歯科診療部長の冨士谷盛興先生に聞きました。

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歯に色がつきやすい飲料

冨士谷先生「飲み物食べ物には必ず色素が入っています。その色素は実は小さな色のついた粒なんですね。その粒が歯の表面に付いたもので、取れなくなったものをステインと言います」

色素の中でも歯の表面に付きやすい粒があるそうです。
例えば紅茶、ウーロン茶などの煎じたお茶や赤ワインが代表格とのこと。
またぶどうジュースとコーヒーも色素が着色しやすい飲料です。

喫煙者は特に注意

色素は、一口飲んだだけではつきませんが、付く時間は意外に短く、予想外に早く付いてしまうこともあるそうです。
「1週間前に綺麗にしたばっかりなのに、もう付いちゃったの?」という人もいるんだとか。

飲み物以外に付着しやすいのがタバコです。
タバコはニコチンという茶色いヤニ成分があります。
ヤニは飲食物以上に歯に付着しやすい色素の粒。しかも付いてしまうと、なかなか取れない厄介なものなんだとか。

冨士谷先生「したがって、ヤニが付いたと気づいた時は、もう自分では取れないレベルになっています」

着色を防ぐには?

色が付いてしまうのを恐れると、何も口にできなくなってしまいそうです。
これを防ぐ飲み方はあるのでしょうか?

冨士谷先生「飲む時はしっかり飲んで、飲み終わったら余韻を楽しまずに、すぐブクブクしましょうってのが我々のキャッチコピーなんです。
ちび飲み、ながら飲みはしない。余韻を楽しまずにすぐゆすぐ」

お茶やコーヒーなどのカップを横に置いておいて、パソコンで仕事をしながらちびちび飲み。
あるいはテレビを見ながら飲むという「ちび飲み、ながら飲み」は厳禁だそうです。

ステインの取り方

ステインを取り除く方法はあるのでしょうか?

冨士谷先生「小さな重曹の粉を、隅々まで高圧噴射して、粒で粒を取るという感じ。それが一般的ですね」

初期の着色、すぐ取れそうな着色は、特殊なペーストと除去する器具で、歯の表面を着色を取りながら磨いていくんだそうです。
ペーストを変えていくことで、歯をつるつるにするということでした。

ポイントは、色素の粒は取るけれど歯の組織そのものは傷めないこと。
ステインを取るのは個人レベルでは難しいので、歯の安全のためにも歯科医でやってもらうことをお勧めします。

ステインと加齢は別

ステインとは別に、加齢による歯の変色があります。
歯が茶色くなってきたり、黄ばんでくる状態。加齢による変色は二つのパターンがあるそうです。

色素が長年いろいろな形で歯の内部まで染み込んでいって、なんとなく黄ばんでくるパターン。
もう一つは、カルシウムなどの成分が長い間沈着していって不透明に見えてくるパターン。

こどもの歯は透き通る感じの白さがありますが、歳を取るにつれて、だんだんそういう白さがなくなってきて変色してきます。人間の組織はそういうものなんだそうです。

加齢による変色は、ホワイトニングという歯の漂白で簡単に治すことができるので、気になる方は審美歯科へ、とのことでした。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年06月28日07時19分~抜粋

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