多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

四季に異変?沖縄から梅雨が消え、北海道に梅雨が生まれる?

先日、東海地方は梅雨に入り、さらに東北地方も梅雨入りとなったため、全国的にしばらくは雨や曇りの状況が続きそうです。

6月17日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが、リスナーから届いた梅雨に関する質問に対して回答。

そこから、日本での梅雨の状況がここ何年かで変わるかもしれないという話題へと進みました。

[この番組の画像一覧を見る]

梅雨がない北海道

冒頭で東北地方の梅雨入りを伝えたあと、「全国的に」梅雨入りという表現をしました。

梅雨入りは南から進んでいくにもかかわらず北海道の状況には触れずにいるのは、北海道はもともと梅雨がないためです。

では、北海道は雨の日が連続するようなことがないのかというと、そんなことはありません。

沢に対して「北海道も梅雨があるというふうになってもいいんじゃないですか?」(Aさん)という指摘が届きましたが、なぜ北海道には梅雨がないのでしょうか。

沢「梅雨というのは30~40日程度曇りや雨が続くと定義されています。
実は北海道でもやっぱり曇りや雨が多い時期ってあるんです。
ただそんなに長くないというので、梅雨とまでは言えないよねっていう」

あと10年で北海道にも梅雨が?

梅雨の話でよく言われるのが、「ジューン・ブライド」は日本にはそぐわないということ。

6月に結婚式を行うと一生幸せな結婚生活を送れるというものですが、これはもともとヨーロッパに伝わる伝承。
日本の大半では天気の悪い日に結婚式を行うことになってしまいます。

しかし、北海道出身の番組スタッフに聞いたところ、北海道では6月にそこまで雨が降り続かないため、「6月の結婚は本当に素敵」とそのままジューン・ブライドは当てはまるようです。

ただ、地球温暖化などで日本の気候も変わる中、沢は北海道にも梅雨入りの定義を当てはめても良いのではないかと感じているそうです。

沢「北海道にも梅雨入りがあるとしましょうか、という意見が市民権を得るぐらいになるまでには、あと10年から15年ぐらいかかると思います」

北海道と沖縄に異変

言い方を変えれば、北海道も今後、雨や曇りの日がもっと長くなっていくということになります。

一方、同じコーナーで過去に「沖縄では梅雨がなくなっている。それは亜熱帯化しているから」という話もありました。

北海道に梅雨が生まれることと、沖縄から梅雨がなくなること、どちらも地球温暖化に関係しているのでしょうか。

沢「南と北で連動していて、いわゆる梅雨という季節が生じるエリアの緯度が全体的に北に上がっているということではないか。

私が論拠として言ってましたのが、沖縄よりもうちょっと北にある奄美の方が、先に梅雨入りすることが2000年代に増えてきたと」

梅雨入り・梅雨明けに関する統計は1951年(昭和26年)以降から残っていますが、最初の10年間は圧倒的に奄美よりも沖縄の方が先に梅雨入り。

ところが2010年(平成22年)以降では奄美が先に梅雨入り、つまり前線が奄美で形成されたあと、南に下がって沖縄が梅雨入りしているケースが半数以上となっているそうです。

近い将来、北海道の方も本州などと同じように梅雨の経験をされるかもしれませんね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2022年06月17日08時04分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報