お好み焼きといって真っ先に思いつく地域といえば大阪や広島ですが、実は他の地方でも独特の形で根付いています。
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では以前、加藤由香アナウンサーが大阪とも広島とも異なる愛知のお好み焼きについてハマったという話をしていました。
5月13日の放送では、その愛知のお好み焼きをさらに深く調べた結果について、加藤が報告しました。
愛知のお好み焼きの特徴
愛知のお好み焼きはその形状に大きな特徴があり、2つ折りになっていてアルミホイルに包まれ、テイクアウトできるというもので、片手で持って食べ歩きがしやすくなっています。
そして、とにかく安くておいしいのがポイント。
そんな独自の形となった愛知のお好み焼きに対し、大阪出身のCBC報道部記者が興味を持ち、取材をした結果が報道番組『チャント!』(CBCテレビ)で放送されました。
2つ折りの約40年前にハンバーガーが流行した時にヒントを得たのだそうですが、以前調べた時はどの店が発祥なのかは不明で、いつの間にか愛知に定着したようです。
また、お好み焼きを包むアルミホイルですが、普通のものとは少し違うのだそう。
アルミシートを販売している会社に取材したところ、普通のアルミホイルと比べて厚みが半分でやわらかく、値段は安いのが特徴で、全国に向けて販売しているものの、ほとんど愛知で売れているとのことです。
もし、他のお好み焼きのように容器を使っていれば30~60円かかるのですが、このシートなら1枚4、5円。
これも安さの秘密かもしれません。
広島と大阪のハイブリッド?
次に取材したのは、広島に本社のあるオタフクソース。
お好み焼課の課長さんに、愛知のお好み焼きの特徴について伺ったところ、「愛知のお好み焼きは広島のように生地をひいて具材を重ねる重ね焼きですが、生地を伸ばさないので食感がもっちりしている。その食感は関西にちょっと似ている。大阪と広島のいいとこ取りが愛知のお好み焼きではないか」とのことです。
また、お好み焼きの文化を伝え普及活動を行っているという、一般財団法人お好み焼アカデミーさんにもお話を伺ったところ、お好み焼きの前身といわれるのが「一銭洋食」。
薄い生地にねぎなどを入れて2つ折りにし、新聞紙に包んで食べていたものですが、形状が愛知のお好み焼きと似ています。
大阪や広島での知名度は?
独自の形となった愛知のお好み焼きですが、果たして他の地域ではどれだけ知られているのでしょうか。
記者は愛知でお好み焼きをたくさん買ったものをクーラーボックスに入れ、大阪と広島へ持って行き、街行く人たちに「これは何かわかりますか?」と聞いてみました。
すると、「クレープですか?」、「タコス?」と回答され、お好み焼きと聞いて驚いた方が多かったそうです。
そして、驚きながらも実際に食べてみるとおいしいとの感想。
なおかつ安いというのが大きなポイントです。
まだ全国的な知名度は低い愛知のお好み焼きですが、しょうゆ味のたこ焼きとともに、今後新たなB級グルメの名物となるかもしれません。
(岡本/画像:加藤由香アナ)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年05月13日07時41分~抜粋