多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

これからが旬の魚、ヒラマサ。さっぱり系照り焼きでいただきます

旬の食材をテーマにした『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)「旬食」のコーナー。

5月10日の放送で取り上げたのは、魚のヒラマサ。
美味しい食べ方などを中部水産株式会社の小島一成さんに聞きました。

[この番組の画像一覧を見る]

GW明けで魚が安い

まず始めに全体として、魚の入荷量を聞くと…。

小島さん「時化もなく順調な入荷です。しかし、ゴールデンウイークで皆さん、たくさんお金を使われたのか、注文が少なく、相場に大きく影響しております。安いです」

そう嘆く小島さんですが、買う方にとってはお得。この日小島さんが紹介したのが「ヒラマサ」。

大きいもので2メートル50センチ、体重100キロ近くになるという記録があるそうです。一般的に市場に出回るのは2~5キロほど。5キロのもので70センチほどはあるそうです。
 

ヒラマサとブリ

小島さん「ヒラマサはブリとは違って、全世界におりまして。ブリは国有種で日本近海にしかいないんですけど、ヒラマサは全世界の暖かい海におるという特徴があります」

ヒラマサはブリと似た魚です。ブリは出世魚といってサイズが大きくなるにつれて名前が変わりますが、ヒラマサは出世魚ではなく、名前はずっとヒラマサのまま。

ちなみにブリが出世、つまり大きくなると、ツバス、ハマチ、メジロ、ブリと名前が変わっていきます。

なんでヒラマサと呼ぶ?

小島さん「ブリとよく似ているんですけど、少し平べったいんですよね。それと、真ん中にまっすぐな黄色い線が入るんです」

ヒラマサは鼻先から尻尾まで、シュッと黄色い線が真っすぐに入っています。それを木の柾目に例えたのが名前の由来だと言われているそうです。

ブリより平べったいので「ヒラ」。柾目のような線から「マサ」。足して「ヒラマサ」というわけです。

カモシ釣りで釣れるカモシれない

ヒラマサは、日本近海では北海道南部以南に棲息しています。丘からでも船からでも釣れる魚。丘からだとカゴ釣りが一般的。船で沖まで出てルアーで大物を狙う方法もあります。

千葉県の外房方面では、船でヒラマサや大き目のタイを釣る「カモシ釣り」という伝統的な方法があるそうです。
「カモシ釣り」の「カモシ」とは、撒き餌を意味する「コマセ」が訛ったもの。

撒き餌の定番は、アミエビ、オキアミ、配合餌ですが、カモシ釣りで使うのはサンマのミンチだそうです。
ヒラマサは、もちろん東海地方でも釣れますが、カモシ釣りのために外房へ出かけてみては?

オススメの食べ方はこれ

ブリの旬は冬ですが、ヒラマサが美味しくなるのはこれから夏にかけてです。

小島さん「ブリに比べて非常にさっぱりしておりまして、しかも血合いの色自体も悪くなく、量も少ないのが特徴です」

血合いは生臭いので苦手な人もいますが、ヒラマサはそんな人にとっては食べられるところが多く、ブリほど脂っこくありません。小島さんオススメの食べ方は?

小島さん「ブリ、カンパチと比べると、さっぱり感があるので照り焼きをオススメします」

少し厚めに切って、それを、酒、みりん、砂糖、醬油で作ったタレに30分から1時間漬け込みます。それをフライパンに乗せて、中火から弱火でタレがなくなるまで焼いて出来上がり。

「非常に、夏場には、さっぱり感が残る照り焼きとしてオススメしたいと思います」と話す名古屋市中央卸売市場の小島一成さんでした。 
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2022年05月10日08時17分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報