毎年、春になると気象情報で桜前線の状況が伝えられますが、自分がいる場所にはいつ桜が咲くのか気になるところ。
名古屋では今年、平年並みの3月下旬に桜が開花しました。
自分のところに桜前線がやってきた後はあまり気にならなくなり、いつの間にか終わっていたと思いがち。
よくよく考えてみると、桜前線は日本の北でどこまで行けば終わりになるのでしょうか。
5月5日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、「桜前線はどこまで行くと終わりになるのか」という疑問に対し、調べた結果を伝えました。
桜前線の考え方
先日、日本気象協会は桜の開花予想を発表し、5月5日には稚内に到達すると伝えました。
桜前線の基準となるのは、ソメイヨシノの開花予想日。
各地で「標本木」が決められていて、これが咲くのがいつ頃になりそうなのか、予測がなされています。
「釧路や根室あたりが最後」という話もありますが、実は釧路や旭川などで咲くのはソメイヨシノではなく、エゾヤマザクラなど違う種類。
そのため厳密にいうと桜前線の定義からは外れることになり、「これらの地域を桜前線に含めるのはおかしいのではないか」という意見もあります。
では、正確な桜前線の終わりはどこになるのでしょうか?
それは北海道の真ん中あたりにある美唄市で、東明公園がソメイヨシノが群生する最北端ということになります。
実際に現在、桜はどのような状況なのか、美唄観光物産協会事務局の坂東佑輔さんに電話でお話を伺いました。
今が桜の見ごろ
放送日の5月5日、東明公園の桜はどのような状況なのでしょうか。
坂東さん「ソメイヨシノも徐々に咲いてきて、今日もちょうど気温が上がって、見ごろじゃないかと思います」
西日本や東海地方などでは、満開の桜を見たのはもう昔のような印象を受けますが、美唄では今がピッタリな時期のようです。
なお、美唄で開花したのはいつぐらいだったのでしょうか。
坂東さん「観光物産協会のホームページでも桜の開花情報を発信していまして、4月25日頃に開花していますね」
美唄が桜前線の北限で、北海道の他の地域ではソメイヨシノではなく、別の種類の桜が咲いているということですが、どのような桜なのでしょうか。
坂東さん「南の方だとソメイヨシノが結構咲いてる所があるんですけど、北とか東の方に行くと、チシマザクラとかエゾヤマザクラとか、ピンクの色のついた花が咲いていることが多いですね」
多田「逆にいいますと、美唄あたりでソメイヨシノが群生している東明公園、ここちょっと珍しいねって感じですか?」
坂東さん「そうですね。これだけまとまって咲いているのは珍しい場所だと思います」
北海道のお花見の過ごし方
ところで、桜が見ごろになるということは、お花見ができるということ。
しばらくはコロナ禍で難しい状況にあるのですが、北海道でお花見をする場合、ジンギスカンということになるのでしょうか。
坂東さん「ジンギスカンとか、あと美唄だと焼き鳥が有名なので、焼き鳥をグループでたくさん買ってきて食べることも多いですね」
ただし、昨今の状況を鑑みて、東明公園内では宴会を禁止されているとのことですので、「だんごより花」、ゆっくり桜を見て回り、本当の意味でのお花見を楽しむのが良さそうです。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年05月05日07時41分~抜粋