金曜日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』(CBCラジオ)「沢くん教えて」のコーナーでは、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが、毎日の気象情報を伝えるだけではなく、お天気に関する疑問に回答しています。
4月29日の放送では、この時期を表す「薫風」という言葉の意味について回答するとともに、そろそろ気になってきた今年の梅雨の時期について解説しました。
リスナーのAさんから届いた質問は、「風薫る5月といいますが、私は何の匂いもしません。5月の風は何か薫るんですか?」というもの。
この時期、手紙でも「薫風の候」などと書きますが、これは若葉や花のほのかな香りを指すそうで、よく野山に行かれる方は春先と5月で香りがまったく異なると感じるそうです。
日本では春夏秋冬以外でも季節ごとにさまざまな名前を付けますが、薫風の前に来る「春風」は、冬場の冷たい風がひと段落して、花のふわっとした香りを感じる季節。
これに対して、薫風は花に加えて若葉の香りを感じるというわけです。
薫風が終わると、主に南側の沿岸部の方にとっては「南風(はえ)」と呼ばれる季節になり、いよいよ梅雨がやってくることになります。
沖縄にも那覇市の隣に南風原(はえばる)町という場所があり、漁師さんの間でも「南風」という言葉がよく使われています。
多田「南からの湿った風が吹いてきて、雲が押し寄せてくるぞ、梅雨ということですね」
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