多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

BA.2が拡大、コロナの感染状況をどうとらえるか。

まん延防止等重点措置が解除されて1週間が経ちました。
現在の新型コロナウイルス感染状況はどういう状態でしょうか。
また、何に注意して生活をすればいいのでしょうか。

3月28日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、大阪医科薬科大学病院の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生に電話で伺いました。

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感染者数の増加

昨日、国内の新たな感染者数は43,000人ほど。先週の日曜日より3,700人ほど増加しています。
今の状況をどう見ればいいのでしょうか。

鈴木先生「まん延防止等重点措置が解除されて、いま夜の居酒屋とかお店に人が出ています。
送別歓迎の季節、また、気候もよくなり、お花見シーズンです。

我慢を重ねたところで、一気にお店に出ていく。そういうところが影響していると考えざるを得ません」
 

BA.2の出現

またじりじりと感染者の数は増えていくのでしょうか。

鈴木先生「少なくとも、順調に減ってきたが、そういう形ではないだろうと予測はしています」

オミクロン株は変異の違いにより、いくつかの亜種に分類されています。
日本ではBA.1と呼ばれる亜種が主流でした。

そんな時に、BA.2というオミクロン株の変わったものが出現。これが感染拡大し始めているのでしょうか。

鈴木先生「調査によるとすでに30%はBA.2に置き換わっているというものもあります。諸外国は70~80%という国もあるので、間違いなくこれからもどんどん広がってくると思われます」
 

マイナーチェンジ

BA.2はオミクロン株のちょっと変わったものと説明されていますが、新たな変異株ではないですか。

鈴木先生「いわゆるマイナーチェンジです。諸外国の検査ではオミクロンと認識できないような、マイナーチェンジがあります。
これがいわゆる網の目からすり抜けるという意味で『ステルス株』と呼ばれたりしていました。

日本の検査だとオミクロンと認識されます。
ただ、BA.1なのか2なのかは、細かい遺伝子検査をしないとわからないです」
 

感染力がちょっと強い

今までのオミクロン株BA.1とくらべて2の特徴はどんなところでしょうか。

鈴木先生「感染力がちょっと強いです。潜伏期間もちょっとだけ短いと考えられています」

BA.2の重症化はどうでしょうか。

鈴木先生「重症化も強いのではというデータもありますが、今のところはっきりしたことは言いにくいです。

感染力は強い、重症化する率は大きくは変わらないと言われています」
 

3回目のワクチンの接種を

重症化の率が低い、重症者のための病床の使用率もそれほど高くない。これをポイントとして、まん延防止等重点措置を解除したということでしょうか。

鈴木先生「政府の言うことに、一喜一憂しないということですよね。コロナ禍は山あり谷あり、まだまだ続きますので、まん延防止等重点措置がなくなったから、すぐマスク外して飲み食いするといった場合ではないです」

自分が判断して、見極めて行動していかなくてはいけないということですね。

鈴木先生「そうです。オミクロン株は2回目のワクチンから何カ月も経っている方は効かないので、ぜひ3回目のワクチンの接種をお願いしたいです。3回目を打つと、少なくとも2、3ヶ月は効いているので」
 

“ウィズコロナ”

政府は4回目のワクチン接種の話をしていますが、これからずっと定期的にワクチン接種をしていくということでしょうか。

鈴木先生「そうです。ワクチンを何回も打ちながらウイルスと戦っていくというのが私たちの戦い方かなと思います。

これからはそういう生活であり、それをしながら、経済活動を上手に回していく。上手にが大事です。

決して“アフターコロナで万歳”ではないです。
“ウィズコロナ”で上手に生活をする。これが命と健康を守っていく上で大事だと思います」

多田は「しばらくはそれが続くということですね」と、締めました。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年03月28日07時19分~抜粋

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