多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

気象予報士アナウンサーが答えます!どうして春は1日の寒暖差が大きいの?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

3月18日の放送では、リスナーAさんの「春はどうして1日の寒暖差が大きいんでしょうか」という質問を取り上げました。
沢アナが気象の観点からこの質問に答えます。

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太陽の光とパワー

この日名古屋の最低気温は10°C、最高気温は16°C。しかし、日本の中には20℃以上の寒暖差がある地域もあります。

前提として、春は確かに寒暖差が激しい季節です。それではなぜこのようなことが起こるのでしょうか。

沢によると、寒暖差すなわち気温の上下をもたらす原因は2つあるといいます。

ひとつめは「太陽の光」。ポイントは、よく晴れて照るかどうか、プラス太陽のパワーにあります。

沢「冬であれば太陽は低いところにあるため、晴れていてもパワーは小さい。夏は太陽が真上から来るのでパワーが大きい。この“太陽の光”のファクターがひとつ」
 

いつでも風は吹いている

もうひとつは、1日、1週間、1年、いつでも「風は吹いている」ということ。その風が南寄りの風ならば暖かな空気が運ばれてきて、北寄りの風ならば冷たい空気が運ばれてきます。

風の効果と太陽の効果、気温の上がり下がりにはこの2つの効果が関連しているのです。

冬は、基本的に1日中冷たい風しか吹いて来ないので、太陽のパワーしか気温を上げ下げする要素がありません。

夏は、1日中南からの熱い風しか吹いていません。つまり冬と同様に、太陽のパワーでしか気温を上げ下げする効果がないということです。
 

気温を変える原因が2つ働く

春と秋は、1日の中でも南風と北風が入れ替わります。プラス太陽のパワーで、「気温を変える原因が2つ働いてしまう」というわけです。

多田「結果、朝晩は冷たい空気が入って来て、気温は下がる」
沢「という時が起きやすいんです」
多田「日中は春の日差し、太陽の力がそれなりに大きいので、日中は気温が上がる。寒暖差が大きい日が多くなる」

これは秋も同様です。「一日中暑いと思ってたけど、朝晩ちょっと涼しくなったね」と、夏の終わりを感じられる。これは気温差が下に広がってきている状態です。

逆に春は「朝晩寒いけど、日中暖かくなってきたね」と、上に広がった気温差で季節の変化を感じられるというわけです。

春と秋の1日の寒暖差が大きくなるのは、こういった仕組みです。
 

気温差7~8℃以上は要注意!

医師の話によると、1日の寒暖差が7~8℃を超えると「鼻水が出る、くしゃみやせきが出る」という風に、身体に影響が出やすくなるそうです。

つまり春と秋は、「風邪を引きやすい季節なので、気を付けたほうがよい」ということです。

気温差が7~8℃を少し下回るか、少し上回るかでは大きな違いがあります。

雨の日などは、1日の寒暖差が5~6℃の場合が多くあります。しかし風邪を引きやすいのは、気温差が7~8℃を超える場合。

晴れると一気に9~10℃に開いてしまうため、特に注意が必要ということでした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年03月18日08時04分~抜粋

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