多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「ケンメリ」から50年。何のCMか覚えてる?

懐かしいトピックを取り上げているCBCラジオ『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』「気がつけばもう何年」のコーナー。

3月15日のテーマは、「ケンメリのスカイラインから気づけばもう50年」でした。

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ケンメリのCM

ケンメリとは「ケンとメリー」の略。
1972年(昭和47年)9月から日産自動車のスカイラインのコマーシャルに使用された「ケンとメリーのスカイライン」のフレーズは大流行しました。

自動車ファンでなくとも、50代以上の方であれば覚えている方も多いでしょう。
相合傘がシンボルマークのケンとメリーの若いカップル。
ケンメリの二人が日本中を旅する物語性のあるコマーシャルです。
 

CMの中身は覚えてる?

コマーシャルで初代ケンメリを演じたのは、陣内たけしさんとダイアン・クレイさん。
二代目ケンメリは前田俊彦さんとテリー・ミラーさん。

72歳の多田しげお曰く「最初は白人の二人。やがて日本人が演じて。でもちょっと日本人離れしたイケメン」とのことですが、実はケン役は初代、二代目共に日本人でした。
コマーシャルも大ヒットして全部で16本作られました。

これらのコマーシャルについては多田の記憶では…。

多田「非常に爽やかで、落ち着いた癒しの雰囲気もある綺麗な自然の中を、若い男女がスカイラインに乗って優雅に旅をする。それが美男美女。上品なプレイボーイとプレイガールと言うか、お坊ちゃんとお嬢ちゃん」

とにかくスタイリッシュな映像と音楽がかなり話題になったようです。
 

時代に乗って大ヒット

ケンメリのスカイラインが登場したのは1972年。
スカイラインはモデルチェンジを重ねて、この時で4代目。

3代目では「愛のスカイライン」というキャッチコピーで販売されたのですが、一般にはさほど浸透しなかったそうです。
この3代目は精悍なデザインの、通称ハコスカだったからです。

多田の記憶にある「優雅で上品なお坊ちゃん」ではなく「いかついアニキ」なデザインでした。

曲線的なデザインが加わった4代目、先代の「愛のスカイライン」は継承しつつ考え出されたもう一つのキャッチコピーが「ケンとメリーのスカイライン」でした。
これを軸に、硬派から優しいイメージへ、広い世代に訴える宣伝戦略が行われました。

60年代の安保闘争の時代から、70年代の優しさを求める時代への変化にも合って、コマーシャルも車も大ヒットしました。
このケンメリは、時代をとらえた名コピーだったと言えるでしょう。
 

音楽もTシャツもヒット

コマーシャルで使われた曲は、BUZZの「ケンとメリー~愛と風のように」。
爽やかでフォーキーなこの曲は30万枚を超える大ヒットになりました。 

またノベリティとして制作・販売された「ケンとメリー」のTシャツはあまりの人気で一般販売され、32万枚売れたそうです。つい最近も復刻販売されるほどの人気です。

スカイラインの生みの親は1947年に創立されたプリンス自動車。
1966年に日産自動車と合併しますが、スカイラインは一車種として引き継がれていきました。

車を買い替える時は、最新モデルのスカイラインというファンも多いようです。
ちなみに今のスカイラインは13代目となります。
 

今も健在

1972年、日本を回るケンとメリーのコマーシャルで特に有名になったのが、15作目のロケ地となった北海道美瑛町にあるポプラの木。
パッチワークの丘に一本だけスッと立っている姿が使われました。

この木は「ケンとメリーの木」と名付けられ、現在も同じ場所にあるそうです。
美瑛町観光協会のホームページには観光名所としても紹介されています。

北海道旅行の際にはレンタカーで行ってみてはいかがでしょうか?もちろん車はスカイラインで。 
(尾関)

 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年03月15日08時28分~抜粋

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