多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

ごくごく飲める?岐阜県特産の南濃みかんから作ったスパークリングワイン

岐阜県海津市の特産品「南濃みかん」でスパークリングワインが作られたそうです。

3月7日放送のCBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、海津市で酒店を経営している水谷昌貴さんに、このワインについて電話で伺いました。

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醸造の苦労は?

南濃みかんの特徴はどのようなものでしょうか。

水谷さん「南濃町はみかんの栽培の北限の地で、昔はすっぱい、酸味が強いと言われていましたが、最近は温暖化の影響で酸味は弱く、甘みも強いみかんになっています」

水谷さんが南濃みかんを使ったワインを思いついたのは去年の夏のこと。
瀬戸内海大三島の「大三島みかん」から作られたワインを飲んだところおいしかったので、南濃みかんを使って自分もワインを作れないかと思い立ち、醸造家や農家さんの協力で実現したそうです。

酒を作るのはそこに含まれる多くの糖分があり、発酵されて醸造されます。
ぶどうより糖分が少ないみかんの場合、醸造までは難しかったのではないでしょうか。

水谷さん「奈良県の醸造所にお願いして作っていただきました。その方もみかんでワインを造るのは初めてでした。
通常ぶどうで作るとアルコール度数が高いので雑菌が入りにくいですが、度数が低いと雑菌が入って腐敗したりとか、思わない発酵をしたりするのがちょっとデリケートなところです」
 

すっきり辛口

出来上がったワインはどんな色でしょうか。

水谷さん「薄い黄色でミカンジュースを半分に薄めたくらいです。透明感があって、きれいな色です」

肝心の味はどうでしょうか。

水谷さん「すっきり辛口です。みかんで作ったのでミカンジュースにアルコールが入っているというイメージを持たれますが、全然甘みが発酵してないので、糖分はほぼゼロで、柑橘の香りも皮から出るすっきりとした華やかな香りが特徴のワインができました」

フランスなど特に赤ワイン造りでは、皮も一緒に足で踏んで、いろんな成分を押し出すそうですが、南濃みかんも皮ごと潰したのでしょうか?

水谷さん「他のみかんのワインでは果汁だけを発酵させているところもありますが、うちは皮も一緒に足で踏んで、ぐちゃぐちゃに潰したら1kgで500gのジュースが出るようになりました」
 

アルコールの度数5.5%

アルコールの度数はどのくらいでしょうか。

水谷さん「糖分とかは人工的に足さずに自然の糖分だけで発酵させたので5.5%、ほぼビールと同じになりました」

すっきりしてちょい辛口で、夏など汗をかいた後ごくごく飲めそうです。

水谷さん「ビールを飲むような感じで、これから春野菜とかといっしょに昼間から飲めるような味です」

実はこの放送日である3月7日に発売された『南濃みかんワイン スパークリング 21』。

水谷さん「サンプルの形で飲んでいただいた感想が、『今までにない味で、想像以上においしかった』と、ほぼ飲んだ方からは全員注文をいただきました。だいぶ予約で売れています。

このワインは岐阜県の酒店などで買うことができます。
みなさんに飲んでいただいて、おいしいという声が聴けるとまたうれしいと思います。

大量に作らなくても来年、再来年と続くような特産品にできたらいいと思います」

南濃町の特産品としての定着を夢見る水谷さんでした。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年03月07日08時13分~抜粋

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