健康診断でよく「上が160だから高い」、「下が70なので正常」などといわれることがありますが、よくよく考えてみると、この数字ってどんな意味があるのでしょうか。
さらに上と下って何のことを指しているのか、血圧が気になる方でも意外とご存知ないのではないでしょうか。
2月17日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、血圧の数値に関する疑問について、加藤愛アナウンサーが調査しました。
上が160やら下が70やら…血圧が意味するものは?
血圧の上と下の意味は?
今回お話を伺ったのは、藤田医科大学循環器内科講座教授の井澤英夫先生。
まずは根本のお話、血圧とは何にかかっている圧力のことなのでしょうか。
井澤先生「血管はゴムホースみたいなもので、中に血液が流れてるわけですね。
血液によって中からゴムホースの皮の部分にかかる圧力が、血圧ということになりますね」
私たちが生きていて当然感じることはないのですが、血液が流れている動きによって、血管に圧力がかかっています。
では、血圧の上と下といわれているもの、最高血圧と最低血圧は何のことを指しているのでしょうか。
井澤先生「上の血圧は正確には収縮期血圧、下の血圧は拡張期血圧というんですね。
動脈っていうのは、水道水や川の流れみたいに一定方向で常に同じ速度で流れているのではなくて、心臓が収縮する時にはドバッと大動脈に向かって血液が流れていくんですね。
しかし、心臓が収縮し切っちゃうと心臓から血が出なくなるので、流れが止まっちゃうんですね」
まずは根本のお話、血圧とは何にかかっている圧力のことなのでしょうか。
井澤先生「血管はゴムホースみたいなもので、中に血液が流れてるわけですね。
血液によって中からゴムホースの皮の部分にかかる圧力が、血圧ということになりますね」
私たちが生きていて当然感じることはないのですが、血液が流れている動きによって、血管に圧力がかかっています。
では、血圧の上と下といわれているもの、最高血圧と最低血圧は何のことを指しているのでしょうか。
井澤先生「上の血圧は正確には収縮期血圧、下の血圧は拡張期血圧というんですね。
動脈っていうのは、水道水や川の流れみたいに一定方向で常に同じ速度で流れているのではなくて、心臓が収縮する時にはドバッと大動脈に向かって血液が流れていくんですね。
しかし、心臓が収縮し切っちゃうと心臓から血が出なくなるので、流れが止まっちゃうんですね」
細かな血管の動き
そして、血管そのものにも動きが見られます。
井澤先生「ところが、人間の大動脈はゴムホースみたいになってて、心臓が収縮する時には血液が流れてくると、プクッと膨らむんですね。膨らんで、そこで一定量血液を貯めておく。
心臓が拡張期になって流れがなくなると、膨らんだ動脈がへこんでくるので、それによってまた先っぽの方に押し出されていくと。
川の流れみたいに心臓が収縮すると、血がドバッと流れていくんじゃなくて、途中で膨らんだりへこんだりしながら、尺取り虫みたいになって血が先っぽの方に流れていくんですね。
心臓が収縮して血管が膨らんだ時の血圧がいわゆる上の血圧、心臓からの流れが止まって大動脈がグッと縮まってへこんだ時の血圧が下の血圧っていうんですね」
心臓が動いていることは誰もが知っていることですが、血管も動いているというわけです。
井澤先生「ところが、人間の大動脈はゴムホースみたいになってて、心臓が収縮する時には血液が流れてくると、プクッと膨らむんですね。膨らんで、そこで一定量血液を貯めておく。
心臓が拡張期になって流れがなくなると、膨らんだ動脈がへこんでくるので、それによってまた先っぽの方に押し出されていくと。
川の流れみたいに心臓が収縮すると、血がドバッと流れていくんじゃなくて、途中で膨らんだりへこんだりしながら、尺取り虫みたいになって血が先っぽの方に流れていくんですね。
心臓が収縮して血管が膨らんだ時の血圧がいわゆる上の血圧、心臓からの流れが止まって大動脈がグッと縮まってへこんだ時の血圧が下の血圧っていうんですね」
心臓が動いていることは誰もが知っていることですが、血管も動いているというわけです。
高血圧になるとどうなる?
血圧の意味がわかったところで、よく「上が140、下が90を超えると高血圧」といわれますが、血圧が高いとどのようなことが起こるのでしょうか。
井澤先生「例えば脳の中には細かい毛細血管がいっぱいありますが、そこに高い圧力がいっぺんにかかってくるので、単純に考えても血管が切れて、脳出血になっちゃう」
また、血管が切れなくても悪影響を及ぼしています。
井澤先生「動脈の中で1番内側の層に内皮細胞という細胞があって、その細胞から動脈を柔らかくする成分が出てくることがわかってるんですね。
ところが、血圧が高い状態で無理やり膨らんでる状態が続いてると、内皮細胞がはがれちゃうもんですから血管が硬くなってきて、尺取り虫みたいにふくらんだり縮んだりということができなくなってくるんで、心臓から出てきた血液がいっぺんに先っぽの方までブワッと行っちゃうので、よけい血圧も上がっちゃうし、出血しやすくなる。
それから、血管がはがれてきたところに傷がつくので、傷口に血液の中のゴミ、特にコレステロールが溜まってきちゃうんですね。
そうすると、だんだんとゴミが溜まって動脈の中が狭くなって、血液の流れが悪くなってきて、さらに血圧が上がって、心筋梗塞や脳梗塞、血栓症などになるということですね」
高血圧になると、どんどん悪くなってしまうようですが、予防するためにはやはり減塩が大切、1日に6g以下が推奨されています。
さらにリンゴやみかん、バナナなどでカリウムをたくさんとると、塩分が身体から出るので良いとのことです。
また、ウォーキングなど適度な有酸素運動も効果的だそうです。
井澤先生「例えば脳の中には細かい毛細血管がいっぱいありますが、そこに高い圧力がいっぺんにかかってくるので、単純に考えても血管が切れて、脳出血になっちゃう」
また、血管が切れなくても悪影響を及ぼしています。
井澤先生「動脈の中で1番内側の層に内皮細胞という細胞があって、その細胞から動脈を柔らかくする成分が出てくることがわかってるんですね。
ところが、血圧が高い状態で無理やり膨らんでる状態が続いてると、内皮細胞がはがれちゃうもんですから血管が硬くなってきて、尺取り虫みたいにふくらんだり縮んだりということができなくなってくるんで、心臓から出てきた血液がいっぺんに先っぽの方までブワッと行っちゃうので、よけい血圧も上がっちゃうし、出血しやすくなる。
それから、血管がはがれてきたところに傷がつくので、傷口に血液の中のゴミ、特にコレステロールが溜まってきちゃうんですね。
そうすると、だんだんとゴミが溜まって動脈の中が狭くなって、血液の流れが悪くなってきて、さらに血圧が上がって、心筋梗塞や脳梗塞、血栓症などになるということですね」
高血圧になると、どんどん悪くなってしまうようですが、予防するためにはやはり減塩が大切、1日に6g以下が推奨されています。
さらにリンゴやみかん、バナナなどでカリウムをたくさんとると、塩分が身体から出るので良いとのことです。
また、ウォーキングなど適度な有酸素運動も効果的だそうです。
血圧はいつ測るのがベスト?
では、上が100を切るような低血圧だと、それはそれで良くないのでしょうか。
井澤先生「心臓よりも頭は70~80cmぐらい高いところにありますから、血圧が低いとどうしても脳の血液の流れが悪くなるんですね。
さらに血圧が下がるとめまいがしたり、ひどいと失神しちゃうと」
低ければ低いほど良いというわけでもないようです。
また、低血圧の場合は運動や規則正しい生活を送るのが大切とのことです。
高血圧や低血圧を防ぐため、普段から血圧をチェックするのも大事ですが、いつ測るのかも重要だそうです。
井澤先生「朝目が覚めた時が、動物としての人間としては1番高いんです。だんだんと夜に向けて下がっていくと。
ところが昼間に動いたり、興奮したりするので、実際には血圧が上がったり下がったりするんですけど、朝目が覚めた時の血圧が上120/下80未満にしましょうというのが、今の基準になっています」
朝起きた時、顔を洗ったり歯磨きをしたりするのと同じように、血圧を測るのもルーティンにするのが良さそうです。
(岡本)
井澤先生「心臓よりも頭は70~80cmぐらい高いところにありますから、血圧が低いとどうしても脳の血液の流れが悪くなるんですね。
さらに血圧が下がるとめまいがしたり、ひどいと失神しちゃうと」
低ければ低いほど良いというわけでもないようです。
また、低血圧の場合は運動や規則正しい生活を送るのが大切とのことです。
高血圧や低血圧を防ぐため、普段から血圧をチェックするのも大事ですが、いつ測るのかも重要だそうです。
井澤先生「朝目が覚めた時が、動物としての人間としては1番高いんです。だんだんと夜に向けて下がっていくと。
ところが昼間に動いたり、興奮したりするので、実際には血圧が上がったり下がったりするんですけど、朝目が覚めた時の血圧が上120/下80未満にしましょうというのが、今の基準になっています」
朝起きた時、顔を洗ったり歯磨きをしたりするのと同じように、血圧を測るのもルーティンにするのが良さそうです。
(岡本)
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