多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

気をつけたい冬場の乾燥。1月より3月の方が乾燥がひどい理由は?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

2月11日の放送には、魚屋さんを営むリスナーAさんから「毎年、しもやけとあかぎれがひどいです。冬場はどうして乾燥するんですか?」という質問が寄せられました。

夏に比べて冬が乾燥する原因は、日本列島に移動してくる空気の違いにあります。さらに、極寒の1月よりも、暖かい3月の方が乾燥しやすいという意外な事実も判明しました。

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夏は太平洋からの暖かく湿った空気

「冬場は空気は乾燥しているもの、これはまず事実ですか?」と尋ねる多田に、「事実ですね」と答える沢。

いつも私たちがなにげなく吸っている空気。空気はなんとなくそこにあるような気がしますが、実は全地球規模でグルグルと動いているものです。

沢「季節風という言葉があります。夏の季節風は、南寄りの風。冬の季節風は、北風」
多田「夏場はどこから回ってきた空気なのか、冬場はどこから回ってきた空気なのか。この違いということなんですね!」

夏場に日本列島を覆う空気は、沖縄やフィリピンから運ばれてくる、太平洋の暖かく湿った空気です。

沢「台風が来たときなんかは、グァム・サイパンあたりの空気を丸ごと運んできますからね。もっと湿ってます」
多田「なるほど、それくらいのイメージが空気が移動している」
 

冬は大陸からのからっからの空気

北風がピューピュー吹く冬場は、南からの空気は入ってこれず、ロシアからのからっからの空気が運ばれてきます。大陸から、からっからの空気が運ばれてくるので、乾燥しやすい。

これが夏と冬の空気の大きな違いのひとつです。

多田「冬はなぜ乾燥しているのか、ではなく、乾燥している大陸の空気が入ってくるから、冬なんだ、ともいえるわけですね」
沢「冬の定義をそういう風に考えるのは、ひとつのポイントですね」

ここで沢から衝撃のコメントが飛び出します。

「ここからの1~2か月が一番乾燥しやすいんです」

冬もいよいよ終わりが見えてこようかというこれからの時期が、最も乾燥しやすいシーズンだというのです。
 

典型的な「乾燥日和」

「大陸のからからの空気が運ばれていても、気温が低ければ結露しやすい。つまり、気温が低ければ乾燥しにくいんです」と沢。

つまり最も乾燥するのは、「大陸からの空気があり、かつ気温が上がって来てしまったとき」。これが「本当のからからな状態」だといいます。

多田「1月に比べると、これからの3月の方が空気は暖かいですね」
沢「そうです。2月中旬から3月は、天気によって大きく乾燥することがあります」

この日、名古屋は雲ひとつない青空。こんな日は、非常に乾燥しやすい日であるということです。

多田「きれいな青空ですけど、典型的な乾燥する日」
沢「乾燥日和なんです」
 

日本の気候は「アメとムチ」

「ウイルスは乾燥している方が活発になるんですよね」と多田が話すように、乾燥はさまざまな感染をもたらします。

「ここから先、気温が上がっての乾燥に注意していただきたい」と沢。

「ウイルスの動き以外にも、のどの粘膜は常にうるおしてないといけない。ここが乾くと、一般的な風邪もひきやすくなる。唇も、手もガサガサ。花粉も飛びやすい」というのです。

踏んだり蹴ったりの状態に、思わず「ははは」と乾いた笑いが出てしまう多田。

沢によると、日本周辺の気候は「アメとムチ」

沢「厳しい季節のあとに穏やかなものがやってきて。そのあとちょっと厳しいものがあると、またほわっとするのを繰り返しながら春夏秋冬をいくので」
多田「だから日本はいいね、と考えたいところですよね」
沢「四季の豊かさというところで」

気温の上昇に油断せず、乾燥により一層注意しながら、もうぐやってくる春を心待ちにしましょう。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年02月11日07時00分~抜粋

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