沖縄の伝統菓子「ちんすこう」。琉球王朝の頃に王族貴族が祝い事の時などに食べるお菓子として作られはじめたそうで、現在では沖縄みやげの定番です。
2月7日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「元気にPON」に出演した愛知県瀬戸市の加藤健さん(47歳)は、専門店「名代ちんすこう 四季乃舎(しきのや)」を営んでいます。
なぜ、沖縄のちんすこうを瀬戸市で作っているのでしょうか?
なぜ瀬戸市でちんすこう?
加藤さんは瀬戸市出身。大学を卒業した後、沖縄で10年ほど料理の修行をして、そこで今の奥さんと知り合いました。
奥さんは沖縄生まれで沖縄育ち。先祖が宮廷に宮使いされていた方で、おばあさんが沖縄料理の名人でした。
ちんすこうの作り方も小さい頃からおばあさんのお手伝いをして作っているうちに覚えたそうです。
加藤さんは沖縄で結婚して、地元の瀬戸市に帰ってきました。
景気のいい時代ではないので、まずは自宅の一画をお店に改装して、小さく始められるものとして浮かんだのがちんすこうでした。最終的にはこれしかないと始めました。
作り方はすべて奥さんから教えてもらったそうです。
材料と作り方
「最初は住宅街なので、なかなかお客さんが来なくて、少しずつ広まっていきました」と話す加藤さん。
ちんすこうの作り自体は非常にシンプル。
小麦粉、砂糖、ラードが主原料で、これを計量してこねて成形して焼きます。
しかし意外に工程が長いのだそうです。
「繊細なもので製品にならないと、途中、味見ができないので難しいです」と加藤さん。
形は小判型
多田は写真で商品を見て「普通ちんすこうは長方形でまわりがぎざぎざですが、加藤さんのものは違いますね」
加藤「小判型というか、昔ながらの形です。琉球王朝時代に王様が召し上がられていた大きさと形です」
多田「味はいろいろありますね」
加藤「プレーンとしてあるのが原点のちんすこうです。あとは紅芋、抹茶、黒糖、いろいろなフレーバーを混ぜることで、味わいもいろいろ楽しめるお菓子です」
まず見た目がちんすこうで想像するものと違うので興味をひいてもらえ、「これが昔ながらの本場のちんすこうです」と言うとまた楽しんでもらえるそうです。
瀬戸らしいちんすこう
瀬戸市でちんすこうを作る上で、加藤さんにはこだわりがあるようです。
加藤さん「せっかく瀬戸で作っているので、瀬戸らしさというものをアピールしたいです。
瀬戸は陶器の町。いろんな色合いの釉薬があるのが瀬戸焼の特徴なので、私たちもいろんな色のちんすこうを焼いています。
その釉薬の名前をちんすこうに付けて瀬戸らしさをアピールしています。地元の手土産で使っていただけたらと思います」
「これからも瀬戸のおいしいちんすこうを作り続けてください」とエールを送る多田しげおでした。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年02月07日08時15分~抜粋