多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「藤井四冠」と「藤井竜王」。正しい呼び方はどっち?

将棋界の若きスター・藤井聡太さん。「藤井竜王」または「藤井四冠」と2種類の呼び方を目にしたことがある方が多いのではないでしょうか。

1月24日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』「今朝のツッコミ」のコーナーでは、多田しげおが棋士の呼び方の決まりについて解説しました。

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くいだおれ太郎のコスプレ

藤井聡太竜王が渡辺明王将に挑戦する「第71期ALSOK杯 王将戦7番勝負」の第2局が22・23日に大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で行われ、藤井竜王が98手で渡辺王将を破り連勝を収めました。

将棋のプロ棋士が参加する大会の中でも、特に格式が高い8つの大会を「タイトル戦」と呼びます。今回の勝負「王将戦」もこのタイトル戦のひとつです。

この「王将戦」は、各対局後に“勝者の罰ゲーム”ともいわれる「勝者の記念撮影」があることで知られています。

これは、勝者が対局会場にちなんだコスプレをして撮影するというもの。

第1局の勝利時には、天竜浜名湖鉄道の掛川駅で「車掌さん」の姿に扮した藤井竜王の姿が話題となりました。

今回の勝利で藤井竜王は、大阪名物「くいだおれ太郎」姿を披露しています。
 

「竜王」と「名人」は別格!

現在、藤井さんは将棋の八大タイトル・竜王、名人、王位、王座、棋王(きおう)、叡王(えいおう)、王将、棋聖(きせい)のうち、「竜王、王位、叡王、棋聖」の4つを保持しています。

日本将棋連盟の決まりでは、タイトルを複数持っている場合はその数で現すことになっているため、藤井さんの呼び方は「藤井四冠」となります。

しかし、「竜王」と「名人」は別格扱い。これらのタイトルを保持している場合は、このタイトルで呼ぶことが優先されるのです。

つまり藤井さんの場合は、「藤井竜王」と呼ぶのが正解。

「でも竜王だけか、いっぱい持ってるのか、これではわからないんですけども」と笑う多田。
 

数字の方がわかりやすい?

対する渡辺さんは「名人」を含む3つのタイトル(棋王、王将)を保持しています。つまり決まりからすると「渡辺名人」と呼ぶのが正解です。

すなわち今回の勝負は「渡辺名人」に「藤井竜王」が挑む「王将戦」。しかし、記事にはいずれも「渡辺王将」として記載されています。

実は、ここにもひとつ、気を付けなければならないルールが存在していました。

それは、タイトル戦のときには、「そのタイトルを保持している人は、タイトル名で呼ばれる」ということ。

今回は「王将戦」なので、渡辺名人の呼び方は渡辺名人ではなく、「渡辺王将」となるというわけです。

「タイトルの数がたくさんあるからと言ってしまえばそれまでなんですけど。結局、一般の我々にはようわからんので、やっぱり『四冠』とか『三冠』とか、数で言ってもらった方がより強そうだ、ということがわかっていいかなと思うんですが(笑)」と、多田は素人目線で語ります。

藤井聡太竜王。このまま王将戦に勝利し、「最年少五冠」の偉業を達成することができるでしょうか。
(minto)
 
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2022年01月24日08時05分~抜粋

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