多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

月の色が日によって違うのはなぜ?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

1月21日の放送には「お月さまの色はなぜ日によって違うの?」という質問が寄せられました。

確かに、赤く見える日もあれば、白く見える日もある月。沢がこの自然の不思議を解き明かします。

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白と柿色のお月さま

「月曜日の夕方は、ほぼ満月のお月さまでしたが、白っぽい色をしていました。ところがあくる日の火曜日、お月さまは完熟した柿色でした。なんで日によってお月さまは色が違うんでしょうか」(Aさん)

Aさんが白い月を見たのは夕方、柿色の月を見たのは夜明け前のこと。

「どうして時刻や日にちで、月は色が違って見えるんでしょうか?」(Aさん)

「私も思いました!月曜日と火曜日。同じように思ったんですよね」と、Aさんと同じ日に同じ月を見て、同じことを思ったと語る加藤愛アナウンサー。

すごい偶然です。

ポイントは「斜めの光」

「月の色が白く見えたり赤く見えたりと、異なることがあります。この一番大きな理由は、昼間の太陽と夕日で色が違うから。夕日は赤いのに、昼間の太陽は白く見えますよね」と沢。

月の色の違いも、太陽と同じ原理だといいます。

沢「頭の上から、空気の層を一番短い距離で真上からストーンと降りてきて見る光なのか。例えば太陽でいうと、日の出や日の入りの時ように地平線に近いところ、空気の層を斜め~に長~い距離を走って来る光なのかによって、赤く見えたり白く見えたりする違いがあります」

「まず太陽の光は、昼間短い距離を通って地球に届いている。夜明けや夕方は斜めにちょっと遠い距離を通って来ているわけですか」と整理する多田しげおに、「そうなんです。斜めであるかどうかがポイント」と沢。
 

月の光も太陽と同じ

月の光も同様で、頭の上の方に月がある時には一般的に白く見え、地平線に近いところにある時には赤やオレンジに見えることが多いそうです。

「夕方や夜明け前じゃなく、月の位置。月が一番天の真上にあるのか、山の端の方にあるのか。月が真上にあれば、それは満月でなくても白っぽく見えます。西の空の方に夜明け前の月があると、熟した柿色に見えます。そういうことか」と、多田も納得です。

この「月の位置」のほかにも、お月さまの色が違って見える場合があります。

それは、「その日ごとの水蒸気の多さ、つまり空気の質」と沢。
 

真っ赤な三日月がない理由

空気は透明ですが、その中にはたくさんの分子があります。その分子で、どれだけ光が拡散されるかによっても色の変化の度合いが違ってくるといいます。

沢「この2つの要因ですね。その時の空気に、どれくらいの湿り気がどれだけあるか。さらに月の高さが上なのか、低いところにあるのか。このこの2つの掛け合わせで色が変わってきます」

そして、さらなるポイントは、満月。三ケ月に比べると満月は色の変化が大きくなります。
それは光が飛び込んでくる量が多いため。

沢「真っ赤な三日月って聞かないですね」
加藤「あんまり記憶にないですね」

満月だからこそ色の変化が起きやすく、またわかりやすいということでした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年01月21日07時07分~抜粋

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