多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

オミクロン株の感染拡大の中、何を気をつけるべきか?

オミクロン株による新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。
1月17日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、大阪医科薬科大学病院の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生に電話で伺いました。

今回の感染者の拡大はどこまでいってしまうのでしょうか。感染者数、またピークアウトの時期、医療状態についての考えを尋ねました。

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第六波のピークは?

多田「かつて見たことのない感染拡大ですね」

鈴木先生「ある程度予想していましたが、広がっていますね」

多田「日本国内で1日の感染者の数はどのくらいまでいきそうですか」

鈴木先生「数万人のレベルでしょうね」

多田「そのピークはいつ頃になりそうですか」

鈴木先生「諸外国の経験からすると、割と立ち上がりが急でピークになるまでが早い。
1月後半から2月にかけてがピークかもしれません」

多田「あと1月たらず、3週間はどんどん増えていくぞということですね」

鈴木先生「だいたい今までの波は3カ月くらいで一回収まりますが、今回は1ヶ月半くらいでピークになって収まると考えれば、2月の半ばくらいには、収束してくるかもしれないです」
 

医療状態は?

多田「重症化の割合は小さいとはいえ、毎日数万人の感染者が新たに増えます。そのとき医療状態はどうなるでしょう」

鈴木先生「政府が隔離期間を14日から10日に短くしましたし、自治体によっては陽性者の全員入院というのはなしで経過をみるとなっています。

今までのように陽性者を扱っていては病床が圧迫されるので、少し対応の形を変えていかないといけません。

今でも検査で大変です。医療機関での役割分担について、早く在宅、療養所での経過観察にしていかないと大変です。

また、医療者が濃厚接触者になったり、感染すると、医療者の数がそがれてしまって、結果的に病床が少ないと同じようになり、医療ひっ迫が起こりうる可能性が高いです」
 

医療崩壊はあるか?

多田「となると、感染者が増えると重症者が増え、医療ひっ迫、さらには医療崩壊のような状態になりうるのでしょうか」

鈴木先生「ご高齢の方のワクチン接種率が高いので、高齢者の重症者はあまり増えていません。圧倒的に20代のワクチンをあまり打ってなくて活動性の高い方、あるいはこどもさんが多いです。

今のところは大丈夫で、医療ひっ迫は第4波、第5波のようにはならないと見ています。希望的観測ですが」
 

家庭内感染

多田「われわれ一般市民は、日常の生活でどういうところに気をつければいいんですか?」

鈴木先生「基本を見直してください。屋外はマスクをして動いていますし、換気もいい。問題は室内です。
特に家庭内はマスクをはずし、しかも寒いので換気が悪くなります。ここでの感染が多いです」

多田「家族のうちの誰かがウイルスを家庭内に持ってきた。それが家族の中ですぐに感染拡大してしまうということが起きているのですね」

鈴木先生「はい。日常生活の中では今まで通り三密を避ける。
特に食事の時、職場の同僚と外食に行く、マスクをはずす、ちょっとしゃべりながらご飯を食べる。これはリスクが高いのでやめていただく。
黙食です。さっと食べて、さっと出る」

多田「そうなると、できる限りひとりで食べに行くとなりますね」

鈴木先生「そうですね。そして換気の悪いところには入らない。家族の中であっても、家庭であっても、窓を定期的に開ける。

それから外から帰ってきた人はすぐ手を洗う、シャワーを浴びる。家庭内にご高齢の方、ワクチンを打ってない方がいる時は、その辺は気を付けるべきと思います。

こうなってくると、誰が感染していても不思議はない。しかも症状は風邪に近い、あるいは熱がでない方が多いので、そういう意識で毎日暮らしていくことです」

多田「自分も感染しているかもしれないという意識を持ちましょう、だから感染を拡大させるようなことはしないようにしましょうということですね」
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年01月17日07時19分~抜粋

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