多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

スポーツで振り返る2021年。キーワードは「世代交代・若返り」

12月27日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』に、元CBCアナウンサーでスポーツジャーナリストの久野誠さんが登場し、スポーツ界の2021年を振り返りました。
今回のキーワードは「世代交代・若返り」です。

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「お兄ちゃんも強かった」

まずは、なんといっても東京2020オリンピック。

莫大な経費に、コロナ禍での開催。反対意見も多かったオリンピックでしたが、終わってみれば「やっぱりスポーツっていいな」という感動が生まれました。

柔道の阿部一二三・詩兄妹。妹の詩選手が金メダルを獲った25分後に、兄の一二三選手も金メダルを獲得し話題に。「お兄ちゃんも強かった」という名言も生まれました。

スケートボートは、「世代交代の一番の象徴」と久野さん。「女子ストリート」では、西矢椛選手が、13歳10か月という金メダル最年少記録を打ち立てました。

同じく「女子パーク」では、20歳の四十住さくらさんが金メダルを、12歳343日の開心那(ひらきここな)さんが銀メダルを獲得。これは、オリンピックメダリストとしての最年少記録です。

「男子ストリート」では、22歳の堀米雄斗さんが金メダルを獲得しました。

「失敗もあります。国は違えど、“ぼくらはスケートボードが好きな仲間なんだ”というお互い慰めあう、すごくいい風景がありましたね」と振り返る久野さん。
 

奇跡のダブルプレー

決勝のアメリカ戦に2対0で勝利し、金メダルを獲得した女子ソフトボールでも、感動的なシーンがありました。

6回裏のアメリカの攻撃で、日本は1アウト、ランナー1・2塁のピンチを迎えます。

サードの選手の手に当ってポーンと空中にはねたボールを、ショートの選手がダイレクトキャッチ。セカンドランナーが飛び出していたため、5-6-4のダブルプレーが成立しました。

「ああいうことが現実に、こういう大舞台であるってのがすごいですね!」と多田しげお。

上野由岐子投手はもちろん、20歳の後藤希友投手も活躍しました。
多田は、「次の世代が出てきたオリンピックだった」と振り返ります。

北京オリンピック以来、13年越しの2連覇でした。
 

2対9からの大逆転!

続いては卓球。オリンピック初の競技となった混合ダブルスで、32歳の水谷隼選手と21歳の伊藤美誠選手のペアが絶対王者・中国の牙城を破り、金メダルを獲得しました。

「種目として混合ダブルスが始まった。種目としても、新しいものが出てきたと言えますよね」と多田が話すように、東京オリンピックでは男女混合の競技が多くありました。

久野さん「これも時代なんですよね。男・女っていうんじゃなくて」
多田「ジェンダーですね。男と女を分けることに意味があるの?これも考え方として新・旧ですね」

「金メダルを獲って抱き合って、美誠ちゃんが嫌がったあの風景も良かったんですけれど(笑)」と久野さんが特に注目したのは、準々決勝のドイツ戦について。

一度は2対9まで追い込まれたものの、ドイツがマッチポイントを獲ってからも4点連続で点を重ね、10対10に。マッチポイントの応酬の末、16対14で勝利しました。

「これも感動的なシーンでした」と久野さん。
 

明るく楽しい女子バスケット

フェンシングは、「男子エペ団体」で日本勢として初の金メダルを獲得しました。

女子バスケットについて「ある程度やるとは聞いていたんですけど、ここまでやってくれるとは」と久野さん。

「同じ女子の競技でも、バレーボールは悲壮感がすごく漂ってる感じで。バスケットはすごい明るく楽しくやってた」と、その印象を語ります。

準々決勝のベルギー戦では、最大13点のリードを許したあと追いつき、2点リードされて迎えた試合終了16秒前。林咲希選手がスリーポイントシュートを決め、86対85の見事な大逆転勝利となりました。

漫画の世界を演じた「リアル二刀流」

そして、なんといっても大谷翔平選手です。

投手としては23試合投げて9勝2敗、防御率3.18。打者としては155試合、2割5分7厘の数字を残しました。出塁率3割7分2厘は、フォアボールの多さを現しています。

4月4日のホワイトソックス戦に、2番ピッチャーで出場。118年ぶりとなる「リアル二刀流」でした。

しかもこの日、大谷選手は第一打席でホームランを打つ大活躍!

「まさに漫画の世界を演じてくれた」と久野さん。
 

若い世代が独占!賞金ランキング

ゴルフ界にも世代交代がありました。29歳の松山英樹選手が、アジア人初マスターズ優勝の偉業を達成。

笹生優花選手は、全米女子オープン優勝。これは樋口久子選手、渋野日向子選手に続いてメジャー3人目の快挙です。

渋野選手は1998年生まれの「黄金世代」。古江彩佳選手は2000年生まれの「プラチナ世代 」。笹生選手は2001年生まれの「新世紀世代」。

この狭間にいるのが、1999年生まれ「はざま世代」の賞金女王・稲見萌寧選手。その額なんと、2億5千万円です。

稲見選手は、東京オリンピックで銀メダルも獲得しています。

賞金ランキングベスト10のうち、7人がこの20~23歳までの若い選手です。
 

ビッグボスVS立浪監督

プロ野球の世界でも若返りが見られます。

ヤクルトの村上宗隆選手が21歳、奥川恭伸選手が20歳。オリックスの山本由伸選手が23歳、宮城大弥選手が20歳。新人王を獲った広島の栗林良吏選手は25歳。DeNAのルーキー・牧秀悟選手は23歳。

「ざっと振り返りましたけど、本当に世代交代が進んでいる」と久野さん。

プロ野球の世代交代でいうと、去年もおととしも最下位だったヤクルトとオリックスがそれぞれのリーグで優勝し、日本一を争いました。

「そして最後に言いたいのは!」と語気を強める久野さん。

「今年と同じようなイメージを抱くのは、ビッグボスの新庄(剛志)さんと、中日ドラゴンズの立浪(和義)さん。世代交代、この2人が来年、日本シリーズを争う。僕の台本です」と、期待たっぷりに語りました。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年12月27日07時20分~抜粋

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