多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

新型コロナウイルス「オミクロン株」の基礎知識

世界で感染が拡大しつつあるコロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」。現在世界の40カ国以上で確認されています。

12月6日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、このオミクロン株について、大阪医科薬科大学の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生に伺いました。

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オミクロン株の特徴

日本における12月5日の新たな感染者は全国で115人と落ち着いていますが、オミクロン株は大きな不安材料です。
オミクロン株の特徴はどんな点にあるのでしょうか?

鈴木先生「詳細な点はまだわかってませんが、ひとつわかっていることは、変異した部分がスパイクたんぱくといって人の細胞にひっつくところです。スパイクたんぱくの部分が20~30カ所くらい変異が見つかっています。

ということは、今までのスパイクたんぱくとは違うので人間に感染しやすいのではないか、感染力はおそらく今までのウイルスよりは高いだろうと言えます。

実際に2回ワクチンを打った人の中にも感染したことが観察されています。

ただ一番大事な重症度に関しては、今まであまり重症になった方は認められていないです。よって、感染しやすかもしれなけれど、重症度はそんなに強くないのではないか。これが今のところ世界的な研究者の見方です」

感染力は強いかもしれない。ただ、感染しても重症化はしにくいかもしれないというところです。
 

3回目のワクチン接種

3回目の接種は早くした方がいいのでしょうか?

鈴木先生「今までの抗体が認識するスパイクたんぱくとは違っていたとしても、わたしたちの中に免疫ができている抗体は、ある程度のものは広く認識することができるでしょう。

ただ、抗体そのものが落ちている方は3回打つと抗体がまたぐっと値が上がりますので、よりワクチンを見つける力が大きくなって排除できる可能性があります。

実際私たちも12月に入って3回目を打ち始めます。医療従事者から始まって、あとは高齢の方、重篤な基礎疾患を持つような方、そういう方は3回目になると思います」

3回目も早めに打った方がよさそうです。
 

次の波はいつくるか?

オミクロン株によっての日本国内での感染拡大は必ず来ると考えた方がいいのでしょうか?

鈴木先生「小さな波は来ると考えた方がいいです。
収まって次に来る波は、ある程度変異株が関わっていたり、あるいは人の動きが重なってくるということがありました。人の動きがあるので年末年始は危惧されていました。

それから変異株ということで、大きさはわかりませんが、間違いなく波は来ると思います。

重症度はわからないので、オミクロン株は怖いなと思われるでしょうが、やることは今までと変わらないです。三密を避ける、手洗いをしっかりする、マスクをする。

特にこれから多人数でのお食事会、忘年会、新年会、家族以外との交流、これは控えましょう。これまでと同じ対策かなと思います」

多田「それプラス、ワクチンの3回目を接種をした方がいいでしょう。次の波は年明けくらいですか?」

鈴木先生「外国からの入国者がどのくらいの動きをするかがわかりませんが、年末から年明け、特に1月過ぎが一番危惧されるところだと思います」

オミクロン株についてはわからないところも多いですが、今まで通り感染防止に努めることが大切です。特に年末年始の人の交流には気を付けたいです。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年12月06日07時19分~抜粋

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