多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

これで買えるものはあるの?1円玉博士が解説します!

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』、シリーズ「博士のクイズ」のコーナー。

11月26日の放送では、CBC論説質の北辻寿特別解説委員が「1円玉博士」として登場。日本の流通貨幣の最小単位・1円玉にスポットをあてたクイズを出しました。

回答者は加藤愛アナウンサーです。

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1円玉のデザインの秘密

まずは1円玉の歴史を紐解きます。1円玉が登場したのは、ちょうど150年前の明治4年(1847年)。当時は、1円金貨と1円銀貨がありました。

1円金貨の直径は1.3cm。金が1.5gも含まれる、非常に高価な貨幣でした。
1円銀貨は直径4cm。今の500円玉の直径が2.65cmなので、かなり大きいことがわかります。

現在の1円硬貨が登場したのは、66年前の昭和30年(1955年)。

表には「日本国一円の文字」と架空の植物「若木」が。裏には大きな「1」の文字と、製造年がデザインされています。

このデザインは一般公募。2,581件の応募があり、最終的に選ばれた2点がそれぞれ表と裏のデザインになりました。このデザインは現在も変わっていません。

採用された2人には、それぞれ3万7,500円の賞金が贈られました。これは現在の貨幣価値で約20万円です。
 

1円玉を額に入れて贈った?

それでは、1円玉博士こと北辻解説委員から、早速1問目のクイズです。

「この賞金3万7,500円は、どういう形で受賞者に送られたのでしょうか」

加藤はすぐに「あっ!額に1円玉をブワーって並べて…」と思いつきますが、「あっ、1円玉で贈ったわけじゃないのか。そんなわけないか。お家困っちゃいますもんね、ちょっとやめます」と、回答を諦めてしまいます。

「額に入れなくてもいいんじゃないの」と多田からヒントをもらうも、「でも、普通に封筒に入れて渡すだけだったら問題にしないですよね…」と、ためらう加藤。

実は最初の回答でほぼ正解だったのです。正解は「3万7,500円分、すべて1円硬貨で贈られた」

「とっても粋な発想ですよね。今だったらいいニュースになる」と北辻解説委員。

「いいのかなぁ」と苦笑しつつも、加藤、第1問見事正解です。
 

消費税導入で需要増!

続いては、1円玉の流通量の話題。

去年1年間で流通した1円玉は、375億枚。最も多かったのは、2002年の410億枚。今の1円玉が登場した66年前には、3億8000万枚が発行されました。

キャッシュレス払いの浸透により、最近は1円玉の流通量は減ってきています。

そこで第2問。「平成2年(1990年)は、1円玉の発行枚数が過去最多の27億枚を突破しました。なぜこの年はこんなに1円玉が必要だったのでしょうか」

ヒントは「必要」です。

「消費税?」と自信さげに答える加藤でしたが、大正解。

平成2年は消費税が導入された年。この時の消費税は3%だったため、大量の1円が必要になったというわけです。

発行枚数が最も少なかった年は、今から2年前の令和元年。その数、なんと502枚!

これは造幣局が「ミントセット(貨幣セット)」として販売した1円玉の枚数。新たに流通した1円玉はありませんでした。
 

1円玉は何グラム?

最後は「軽いけれど価値あり」という話題。

1円玉はアルミニウム100%。1枚当たりのアルミニウムの原価は0.3円ですが、加工費用を入れると、1円玉を1枚製造するために3円かかる計算です。

5円玉はおよそ10円、10円玉は13円かかるといわれています。

日本の貨幣の中で、水に浮くのは1円玉だけ。アルミの比重は1よりも大きいため、本来は水に沈むはずですが、水の上にそっと静かに置くことで浮かせることができるのです。

ここで最終問題。「水も浮く1円玉、ズバリ何グラムでしょう」

「グラムの感覚が全くわからない」と悩む加藤。多田からの「直径2cm。これを知っていれば、ものさし代わりにもになる。重さの方でも、ものさし代わりになる」というヒントに惑わされ、「2g!」と答えてしまいます。

「もっと、わかりやすいものさしになります」というさらなるヒントで、今度は「10g!」。500円玉が7gなので、そんなに重いはずはありません。

「1グラム!」ようやく正解です。
 

1円で買えるもの

「微妙な答えだったので」と、北辻解説委員から追加でもう1問。本当に最後の問題です。
「1円で買えるものは?」

「街中のあちこちで売ってます」というヒントに、「私も見たことがあるってことか。
落ち葉とか!」と加藤。

この答えに「ブブブブ!」と驚く多田と、「ロマンチックですよね」とフォローする北辻解説委員。

「わかりません!」。全く見当がつかず、途方にくれる加藤。

「ヒントは手紙を出す時に、ハガキを出す時に、時々使う方いますよね」

やっとピンと来た加藤、慌てて「き、き、切手!」と答えます。

1円切手の肖像は、「日本近代郵便の父」前島密さん。
切手のデザインが一新された時も、前島さんだけは変わりませんでした。肖像画が切手になっているのは、唯一前島さんだけです。

「今回も愛ちゃんは見事、全問正解」と、どこまでも加藤に甘いおじさんたちでした。
(minto)
 
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2021年11月26日08時13分~抜粋

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