多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

今年の紅葉がきれいな理由

11月19日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、気象予報士としてCBCの古川枝里子ナウンサーが登場し、リスナーからの質問に答えました。
中でも多かったのが「今年の紅葉は本当にきれいなんですか?」

紅葉とは何か?紅葉がきれいになるためにはどんな条件がいるのか?果たして今年の紅葉はどうなのでしょうか。

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寒くなったら…

古川は今年の紅葉について「ズバリ、綺麗です」と断言。
紅葉が綺麗になる気象条件があり、今年はそれらの条件がひとつひとつ合っているからです。

そもそも、どうして緑の葉は秋が深まると赤くなったり黄色くなるのでしょうか?
どうやって紅葉という現象が起こるのでしょうか?

気温が下がると紅葉が進みますが、気温が下がるということで植物の中でいろんな変化が起こります。

そのうちのひとつが、根の働きが悪くなること。
根が「土の中から水分を上げないといけないけど、ちょっと最近働きが悪くて…」となった時に、葉っぱは水分を出します。これを蒸散と言います。
「葉に水分送らないね」と、木は判断します。

具体的には、葉っぱと茎の間に離層というものをつくって栓をして、水分が葉っぱに行かないようにします。

それで木は水分を保って自分は生きていけるようにするのです。
 

赤いアントシアニン

一方、水分はあまり来なくなる葉はどうなるのでしょうか。
光合成は続くので自分で作ったでんぷんがどんどん貯まります。今までは根に栄養を送っていたが、それが葉に貯まるのです。

でんぷんが糖に分解されたりアミノ酸を作ったりと、めまぐるしく葉っぱの中で動きます。
そして糖とアミノ酸が化学反応を起こす形でアントシアニンという色素が作られます。
これが赤色です。

だから、緑でなく赤い色素が優勢になり、見た目、赤くなるという仕組みです。
 

気温の条件

では、気温は何度まで下がったら紅葉するのでしょうか?

古川「最低気温が8度くらいで紅葉のスイッチが入って色づきが進むと言われています」

ちなみにこの日、名古屋の最低気温は7.9度。
最近はスイッチが入りっぱなしです。
 

日照時間が長い

それ以外に紅葉がきれいになる条件があるのでしょうか?

アントシアニンは光合成をすることで進んできます。
つまり、日光浴ができないといけないので、秋の間の日照時間がが長いというのも条件のひとつです。

今年11月は晴れの天気が続いています。これも紅葉の色づきがいいという条件です。
 

台風が少ない

それに加え、夏の間に台風の影響が少ないのも条件のひとつです。

台風が来ると葉が傷み黒ずんで落ちたりして、紅葉の時に葉が淋しい状態になります。
しかし、今年は台風の影響がそんなになかったので、これも好条件です。
今年は、気温、日照条件、台風ときれいな紅葉が見られる条件が揃いました。

古川「コロナで感染対策はしないといけないけれど、モミジをゆっくり見るには最適です」
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年11月19日08時05分~抜粋

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