2019年10月31日の未明、火災で消失してしまった首里城。
琉球王国の歴史を表し、沖縄のシンボルといえる建物でしたが、現在再建に向けて動き出しています。
11月10日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、CBC論説室長で沖縄通の北辻利寿委員が、首里城の現状について解説しました。
2年前に消失した首里城…あれからどうなった?
復元の準備が完了
最近まで存在していた首里城は、実は平成になってから復元されたもので、建物自体に歴史的な積み重ねがあるわけではありません。
しかし、炎が出て燃えている様を映像などで観て、ショックを受けたという沖縄の方の意見を北辻委員は実際に聞いたそうです。
それから2年が経ち、北辻委員は現在の状況について「ようやく復元へのスタートラインに立った」と評しました。
火災から半年経った頃に北辻委員が取材で現場に訪ねた際は、まだ焦げ臭いにおいがあったそうですが、今は収まって瓦などのがれきの山もすべて撤去されています。
首里城が世界遺産の対象になっていることは有名ですが、これは建物ではなく遺構が対象。
現在は、建物の再建に向けた遺構の保護が終わり、そこへ工事用の資材を運び込むための道路作りも終了していて、いよいよ建設に着工という状況です。
しかし、炎が出て燃えている様を映像などで観て、ショックを受けたという沖縄の方の意見を北辻委員は実際に聞いたそうです。
それから2年が経ち、北辻委員は現在の状況について「ようやく復元へのスタートラインに立った」と評しました。
火災から半年経った頃に北辻委員が取材で現場に訪ねた際は、まだ焦げ臭いにおいがあったそうですが、今は収まって瓦などのがれきの山もすべて撤去されています。
首里城が世界遺産の対象になっていることは有名ですが、これは建物ではなく遺構が対象。
現在は、建物の再建に向けた遺構の保護が終わり、そこへ工事用の資材を運び込むための道路作りも終了していて、いよいよ建設に着工という状況です。
寄付が国内外から多数
今後の予定ですが、まず年明けには工事用資材を加工・保存するための倉庫ができ、秋には足場が組まれ、正殿を組み立てる屋根を作り、順番に工事を行っていく予定です。
再建にはかなりの時間がかかることがわかりますが、莫大なお金もかかります。
その費用の一部は寄付金によって賄われるのですが、火災が発生してすぐに寄付金が県内県外問わず、さらに海外からも続々と寄せられ、先月末時点で53億円を超える状況に。
その寄付金の一部は、地元企業オリオンビールの商品が役立っていて、「首里城復興支援デザイン缶」というパッケージの缶ビールを販売し、1本の売り上げにつき3円が寄付される仕組み。
このお金は正殿を建設するために必要な資材に代わる植樹に使われる予定で、ただ資材を買うというわけではなく、長期的な視点で対応されていることがわかります。
北辻委員も「私もずいぶん寄付しましたよ」と語りましたが、寄付目的か、好きで飲んでいるかというと、両方のようです。
再建にはかなりの時間がかかることがわかりますが、莫大なお金もかかります。
その費用の一部は寄付金によって賄われるのですが、火災が発生してすぐに寄付金が県内県外問わず、さらに海外からも続々と寄せられ、先月末時点で53億円を超える状況に。
その寄付金の一部は、地元企業オリオンビールの商品が役立っていて、「首里城復興支援デザイン缶」というパッケージの缶ビールを販売し、1本の売り上げにつき3円が寄付される仕組み。
このお金は正殿を建設するために必要な資材に代わる植樹に使われる予定で、ただ資材を買うというわけではなく、長期的な視点で対応されていることがわかります。
北辻委員も「私もずいぶん寄付しましたよ」と語りましたが、寄付目的か、好きで飲んでいるかというと、両方のようです。
建設の過程を見てもらう意味
では、いつ頃完成予定なのかといいますと、正殿は2026年。
そして現在、復元工事の様子が見学できるデッキが2週間前に建てられ、長さは140mほど。
デッキに入るのは有料ですが、まだ建物は見られない代わりに今の間であれば遺構を見ることができますし、広い海や首里の城下町を一望でき、北辻委員は「城壁に座ってると、沖縄の爽やかな風が頬に当たって、本当に気持ちのいい所なんですけど、それが体感できるんですよ」と感想を語りました。
ここで北辻委員は、「いちゃりばちょーでー」という沖縄の言葉を紹介。
これは1度会ったらみんな兄弟という意味ですが、「工事を行なっている人、見学に来た人、みんなが一体となって、あらためて琉球の歴史や歩みを学びながら、体感しながら、首里城を甦らせようという試みですね」とまとめました。
(岡本)
そして現在、復元工事の様子が見学できるデッキが2週間前に建てられ、長さは140mほど。
デッキに入るのは有料ですが、まだ建物は見られない代わりに今の間であれば遺構を見ることができますし、広い海や首里の城下町を一望でき、北辻委員は「城壁に座ってると、沖縄の爽やかな風が頬に当たって、本当に気持ちのいい所なんですけど、それが体感できるんですよ」と感想を語りました。
ここで北辻委員は、「いちゃりばちょーでー」という沖縄の言葉を紹介。
これは1度会ったらみんな兄弟という意味ですが、「工事を行なっている人、見学に来た人、みんなが一体となって、あらためて琉球の歴史や歩みを学びながら、体感しながら、首里城を甦らせようという試みですね」とまとめました。
(岡本)
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