多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

天気の不思議。空の8割が雲で覆われていても「晴れ」?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

「青い空が広がる、雲ひとつない快晴」だった10月29日の放送には、「“快晴”は気象用語にあるんですか?」という質問が寄せられました。

「快晴」は、晴れやくもり同様の気象用語なのでしょうか。また、「快晴」と「晴れ」はどう違うのでしょうか。

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「快晴」の定義

「“快晴”は気象用語としてはありなんですか?」と尋ねる多田しげおに、「はい、あります」と沢。

しかし、天気予報で「明日は快晴です」というフレーズを聞いたことはありません。「これは、自信ないから?」と笑う多田。

沢によると、気象用語は「予報の時に使う用語」と「観測の時に使う用語」の2パターンがあり、観測のシーンにおいては「快晴・晴れ・くもり・雨・雪」に分かれています。

それぞれ厳密なルールがあり、「快晴」は天全体を見上げた時に、雲の量が1~2割未満の状態を指します。
 

雲だらけの空でも「晴れ」

「えっ? 2割ぐらい雲があっても“快晴”?」と驚く多田に、「続けて言いますと、じゃあ“晴れ”っていうのはどこまで許されるのか」と畳みかける沢。

多田「“晴れ”はじゃあ、雲の量はどれぐらいのことをいうんですか?」
沢「全天を10とした時の割合でいうと、8までが“晴れ”なんです」
多田「はっ??」

思いがけない答えに、多田は言葉を失います。
空の8割を雲が占めていても、天気は「晴れ」だというのです。

多田「天気予報では、雲の量は8割ぐらいまでを含めて『明日は晴れのお天気です』と言ってるわけですか?」
沢「バレた(笑)」

私たちが思う“晴れ”と、気象用語としての“晴れ”には、大きな隔たりがあるようです。
 

お日さまゼロで「くもり」

「『雲量7~8まで』って言ってまして。一般的な感覚として『お日さまが時々雲にさえぎられるしさー』も含めて、“晴れ”なんです。本当に曇天で、完全に日が入ってこないとなって、始めて“くもり”」

この沢の説明に、「天気予報で『明日は晴れです』といっても、8割ほど雲に覆われるかもしれないよ、ぐらいのことも覚悟しておいた方がいいということですね」と理解した多田。

日差しが降り注ぐと時も、その日差しが流れてきた雲に遮られている時も、すべて“晴れ”というわけです。
 

「乾燥注意報」は季節の変わり目

「空気中の水蒸気、地表近くの水蒸気が上がって冷やされて、雲になる。その雲が今日みたいに全然ない。ということは、地べた近くの水蒸気の量がほとんどないということですか?」

多田の質問に、「そうですね、本当に今日は乾いています」と沢。

この日、愛知県全域、そして岐阜県と三重県の一部の地域に乾燥注意報が出ていました。

多田「これだけ雲がないということは、今日は空気がカラカラということなんですね」
沢「乾燥注意報が出ると、季節の変わり目のひとつの指標ですね」

これからのシーズンでは、ほぼ毎日「乾燥注意報」が出るようになります。

「空気が乾燥しやすいので、火の元の取り扱いに注意しましょう」といわれる、冬の入り口に差し掛かってきてるということです。
 

石原良純さんの名言(モノマネで)

「秋の空の天の高さと、秋の空気の澄んだ様子は、空気中の水蒸気の量による。今日みたいに本当に少ない時は、当然空は雲量ゼロ。雲ひとつない快晴ですよ。全部ひっついてるんですね」と理解した多田。

沢は、タレントで気象予報士の石原良純さんが、CBCの番組に出演した際の名言をモノマネ口調で紹介します。

「天気なんてさー。結局、風とさー、水がなんかやるんだよ!」

多田「風と水、つまり空気の移動と水蒸気の量。ちゃんと言い得てますね」
沢「今の多田さんの話、全部そこにたどりつくじゃないですか」

水蒸気の量と、気圧の変化による風の動き。
これらが作用して、我々の身の回りの現象になるということでした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年10月29日07時06分~抜粋

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