多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

似ているようで違う?「期日前投票」と「不在者投票」

10月31日は衆議院選挙の投票日ですが、前回の衆議院選挙と比べて期日前投票に行く人が増えているそうです。

コロナ禍によって投票所で密になるのを防ぎたい、あるいはショッピングモールなど、昔よりも期日前投票ができる場所が増えていることが原因かもしれません。

ところで、期日前投票と似たような言葉に不在者投票というものがありますが、この2つの制度、具体的に何が違うのでしょうか。

10月28日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、期日前投票と不在者投票の違いについて、パーソナリティの多田しげおが説明しました。

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期日前投票とはどんな制度?

期日前投票は2003年(平成15年)から導入された制度で、「期日前投票」という言葉がよくニュースで取り上げられるようになったため、中には昔「不在者投票」と言っていたものが、手続きが簡単な期日前投票という制度に変わったと誤解されている方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、不在者投票の制度は今も存在していて、それぞれで考え方は異なります。

名前どおりにとらえると、期日前投票は決まった投票日よりも前に投票すること、不在者投票は投票日当日、その場所にいない人が投票することという意味。

期日前投票とは、選挙期間のうち何日間かの間にいつでも良いので、先に投票をしておこうという考え方です。

本来はやむを得ない理由で投票日に投票できないから、事前に投票できるようにするという制度ですが、現実的にはその理由が仕事であれ冠婚葬祭であれレジャーであれ、特に理由によって投票が制限されるということはありません(ただし、投票前に理由を選択して記入する必要はあります)。
 

不在者投票はどんな人が対象?

そうすると、「投票日当日に仕事などが原因でその場所にいないから、期日前投票をしに行くんだけど、不在者投票と何が違うの?」と思われたかもしれませんが、不在者投票はその場所にいない理由がポイントとなります。

不在者投票とは、投票日時点で選挙人名簿に自分の名前が載っている場所、つまりふだん住んでいる場所のことですが、そこにはおらず、別の場所にいるという人が受けることができる制度のこと。

例えば、長期の出張や海の上で仕事をしているケース、遠い病院で入院しているケースなどが考えられますが、手続きを経て違う場所でも投票できるようになります。

よく南極にいる日本人の観測隊隊員が、昭和基地からファックスで投票をする様子がニュースの映像として流れたりしますが、これは不在者投票の制度によるものです。

不在者投票は通常の投票と同様に投票日当日でなければならないという制限はなく、今は他の日でもできるようになっているのだそう。

また、郵送を通じて投票できるようにもなっています。

国民の権利を行使する大事な1票ですので、あらゆる制度で投票できるようになっているということです。

そう考えると、当日であれ期日前であれ、できる限りきちんと投票しないといけませんね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年10月28日08時05分~抜粋

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