多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

ダイヤル式電話、目の当たりにした現代っ子が予想外のリアクション

この数十年間の間に大きく変わったものの1つに、電話があります。

ダイヤル式からプッシュ式に変わり、携帯電話、そして現在はスマホへとその形状は大きく変わっています。

今やダイヤル式の電話は全く見なくなりましたが、そうした昔懐かしい電話機が実際に展示され、電話の歴史などが学べるという施設が、北九州市の門司港レトロ地区にあるそうです。

10月27日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、電気通信レトロ館の館長、江後紀久子さんにお話を伺いました。

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懐かしの公衆電話を展示

現在、電気通信レトロ館となっている建物は、もともと大正時代に逓信省門司郵便局として建てられたもので、その経緯からNTT西日本が運営・管理しています。

電気通信レトロ館では、どんな電話機が展示されているのでしょうか。

江後さん「最近は少なくなってしまいましたけれども、今も見かける緑色の公衆電話はもちろんですが、赤・青・黄色など街角で親しまれてきたカラフルな公衆電話をたくさん展示しています。

また、喫茶店に置かれていたピンク電話なども置かれていて、昭和の懐かしさにあふれています」

30代以上の人からすると当たり前かもしれませんが、公衆電話の掛け方がわからないという人が今や増えてきています。

江後さん「そもそも受話器という言葉を知りませんので、そこから説明する必要があります」
 

「受話器」って何?

そこからなんだ…と衝撃を受けてしまいました。
そのうち、スマホで電話をかけるときのアイコンの絵は、何の形を表しているのかわからないという人が多数になるかもしれません。

江後さん「まず、受話器を取ってくださいというところで、こどもさんたちは固まってしまいますので。

その後(受話器を)持つと、耳の部分と口元の部分を反対に持ってしまいますので、こちらの展示物には『聞く』、『話す』というのを貼って、わかりやすいようにしています」

さらに公衆電話で電話をかける際のお金の入れ方も、注意が必要です。

江後さん「公衆電話もまず10円を入れてしまって、お金が落ちてしまう。
先に受話器を取らないと、という発想もないようですので、そこから教えてあげる必要があります」

普段目にすることがない上に、大人が使い方を教えることがなければ、今のこどもたちが知らないのは当然といえます。

多田はここで「文明の発達なので、時代が変われば当たり前かもしれませんけど、私なんかの世代からすると、何かすっごく寂しいですね」としみじみしていました。
 

ダイヤルをどう回す?

では、初めて公衆電話を目の前にしたこどもたちはまず、何に興味を持つのでしょうか。

江後さん「ダイヤルを使って話をするということそのものが、楽しいようです。

(ダイヤルの使い方が)わかりませんので、指を入れて指止めの所まで回して、指を離すということもわかりませんので。

こどもたちに『ダイヤルを回して』っていうと、車のハンドルのように両手で持って、そこで『どうすればいいの?』という顔をされるというのが実態です」

不倫相手に電話をかけようとして、ダイヤル回して手を止めたのは小林明子さんの歌ですが、今だと、名前をタップしようとして手を止めたとなるのでしょうか。

電気通信レトロ館の電話機、こどもは新鮮な気持ち、大人は懐かしい気持ちにさせてくれそうです。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年10月27日08時15分~抜粋

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