全国各地には、その地域の風土や文化によって育まれた独自の音があります。『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N 』「にっぽん音の旅」のコーナーでは、そんな各地の音を毎週1つずつ紹介しています。
10月18日の放送では「鳥飛来数日本一」を誇る山形県酒田市「最上川スワンパーク」のハクチョウの鳴き声を取り上げました。
「酒田市白鳥を愛する会」会長の後藤 榮さんからお話を伺います。
集団でどんどん飛来!
最上川には、毎年冬になるとシベリアからハクチョウが越冬のために飛来します。
今シーズンは、今月6日に最初の15羽が。そして翌日には1,000羽前後のハクチョウが飛来。
13日には、「夜中にものすごい鳴き声がした」と驚いた後藤さんが現場を訪れると、4~5分おきに40~50羽、70~80羽の集団がどんどん飛来してきたといいます。
「長い間携わってますけど、初めての経験ですね」と後藤さん。
現在は、すでに7,000~8,000羽が飛来しているんだそう。
例年に比べて、「今年は幼鳥の数がかなり多い」と後藤さん。
強い家族の絆。一生変わらないつがい
後藤さんは毎早朝スワンパークを訪れ、ハクチョウの様子を観察しています。
飛ぶときも止まっているときも、常に鳴いているハクチョウ。その鳴き声は、周辺の住宅地に響き渡っているそうです。
朝、ハクチョウたちは一斉に餌場となる庄内平野へ向かい、16時30分を過ぎるとどんどん帰ってきます。
ハクチョウの移動は、必ず家族単位。家族の絆がものすごく強く、つがいは一生変わらないといわれているんだとか。
「ハクチョウを観てるとね、学ぶこと多いですね」と尋ねる多田に、「学ぶことばかりですね」と後藤さん。
ハクチョウに学ぶ「家族愛」
今は釣り人のマナーも良くなったものの、以前は放置されたルアーなどがハクチョウに絡まり、ケガをするケースも多かったといいます。
ケガをしたハクチョウを保護し、手当をして、また返すという作業を行っていた後藤さん。
後藤さん「普通だったら散り散りバラバラになって逃げるものの、家族は円陣を組んで威嚇するんですよ。それだけ家族思いといいますかね、離れないんですよ」
多田「学ぶこと多いですね!」
家族を大事にするハクチョウの姿に感銘を受けた後藤さんが、ここで一句。
「ハクチョウに 学ぼう子育て 家族愛」
多田「素晴らしい」
後藤さん「この言葉に尽きると思うんですよ。今の世の中、聴かせたい人がいっぱいいる(笑)」
後藤さんが会長を務めている「白鳥を愛する会」の名称に触れ、「これからも最上川河口の酒田のハクチョウを、守ってあげてください」と激励を送った多田でした。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年10月18日07時41分~抜粋