多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

店で売っている靴下に付いた留め金、これにも名前があった

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の1コーナー、「石塚元章の金曜コラム」では、CBC論説室の特別解説委員である石塚元章が毎週1つのテーマを選び、掘り下げています。

10月8日の放送では、「足袋の日」にちなんで「靴下」がテーマ。

身近すぎるものの割には、意外と知らない靴下の雑学について紹介しました。

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日本で最初に靴下を履いた人

「靴下」という言い方ですが、よく考えてみると、靴の下にはなく、むしろ足下といっても良い気がするのですが、なぜ「足下」でもなく「靴中」でもないのでしょうか。

ここでいう「下」は、「下心」や「下着」と同じで、「見えない所、内側」という意味なのだそうです。

上着に対する下着というのは、上半身・下半身というよりも、外側・内側ということになります。

日本に靴下が伝来したのは戦国時代から江戸時代初期の間といわれていて、記録に残っている最初に靴下を履いた人は、徳川光圀、つまり水戸黄門とされています。

日本で最初にラーメンを食べた人ともいわれているため、記録に残る人の中ではいろんな初めての経験をしているのかもしれません。

その後、明治になって軍隊を近代化する際に軍靴を大量に作る必要があり、あわせて靴下も必要になってきたため、靴下の産業が発展したといわれています。

この話を聞いて多田は、「われわれの生活に役に立っている物の元々ってのは、軍事目的で開発されたものが多い。GPSだってそうですもんね」とコメント。

後で平和利用されるものの、インターネットなど、物の進化と軍事開発は切っても切れないもののようです。
 

ナイロンの語源は?

靴下の歴史に関する話でもう1つ石塚が紹介したのが、「戦後、強くなったのは女性と靴下である」というフレーズ。

ここでいう靴下とはストッキングのことですが、民主主義が徐々に広まり、女性の権利が平等に向かってきたことを表す流行語です。

実際にストッキングが強くなったのは、ナイロン素材のおかげですが、この「ナイロン」の語源をご存知でしょうか。

「no run」から来ていて、「run」は伝線、つまり「伝線しない」という意味で、ナイロンの言葉自体がストッキングに特化した意味を持っているのです。

この名前に関するお話で言うと、新品の靴下を買う時に、靴下を留めている小さな金具には名前があるそうです。

名前は「ソックパス」または「ソクパス」といい、「ソック」はソックスの単数形、「パス」は広げると同じ形をしているコンパスのことを指しています。
 

靴下の形がようやく改良

靴下の形は昔から決まりきっていて、足首の部分に対して、足の先の部分は120度ほど角度がついています。

しかし、よく考えてみると、実際には90度になっていないでしょうか。

最近、ようやく90度の商品が出てき出して、着心地が良いと評判が高いそうですが、なぜ長年、角度が120度だったのでしょうか。

それは、かつて機械で靴下を効率よく量産しようとした際、かかとの曲がっている部分を編むのが難しく、120度が早く作るのに良かったのだそうです。

今までの靴下の形に慣れすぎて、今まで変えるタイミングがなかったのかもしれませんが、最後に石塚は、「私たちの身の回りのもので当たり前を疑ってみる。常識が違うかもしれないと思うと、目からウロコ、いろいろなことがわかる」とまとめました。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年10月08日07時21分~抜粋

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